「11年後、私たちは」はrawで全巻無料で読める？

この作品を知ったきっかけは広告で彼氏が彼女がいるのに他の子に好意をもったり、彼女の可愛い部分がそう見えなくなったりして、それを伝えもせず自分で勝手に決めつけ他の子に乗り換えるという場面を見て、なんてふざけた男なんだこの女性はちゃんと幸せになれるのか気になり読み始めました。主人公は千鶴という女性でクズ彼氏は優といいます。全て話は繋がっているのですが一つ一つきっかけの話がありとても面白かったです。読み始めて最初の話からイライラで多分こういう男性も少なからずいるのでしょうが、まず自分の彼女を大切に出来ないと、分かった時点で別れて欲しいなと感じてしまいました。他の誰かと比べたり自分は変わらないのに相手が変わってしまったとか思ってしまうのは男女どちらともに、言えると思いますがこの話の優は本当に自己中心的で個人的には大嫌いでした。自分の心が彼女から離れているのにどうして浮気してまで別れたくないと言えるのか疑問でした。イライラしながら読んでいたのが余計にイライラしてしまい、早く別れろーと口に出してしまうぐらい途中嫌な部分もありました。千鶴のケンカが、怖くなったという言葉はとても分かってしまい言いたいことを飲み込んでしまう関係はとても辛いなと感じました。
（30代・女性）

11年間付き合ってる彼氏がいる30代女性のリアルがこれでもかってくらいに盛り込まれてるのがとても良かったです。恋愛は勿論、家族の事や仕事環境等プライベートな部分でありがちな年相応の悩みや湧き起こる負の感情に対する思いが包み隠さず丁寧に書いてあるので最初のほうは少し重いかなと思ったけど、自分自身に重なる考え方や気持ち「あーこれあるあるだな…」「分かる！私もこれはモヤっとしたわ」と共感出来る部分が多くて重めの展開をぶっ飛ばすくらい惹き込まれて読みやすかったです。好みが分かれる所だけど個人的に話の重さに対してイラストがシンプルなのが読みやすさに繋がってていいと思いました！恋愛系リアル系はあまりイラストがゴテゴテしてると読んでるうちに疲れる事が多いけど、そう言う事が一切無かったので一気読みにも向いてる作品だと思います。時々入るデフォルメ絵がとてもかわいいのも印象的でした（作者さんのデフォルメ絵も好きなのでもっと増えるとうれしいです）登場人物が少な目で徹底的に人間のエゴや感情が描かれているので読んでいくうちに恋愛ドラマから無駄な場面を取り除いて欲しい部分だけをぎゅっと凝縮した作品だなぁと思う事が多く、恋愛ドラマならありがちな無駄な場繋ぎみたいな話がないテンポの良さもあって最後まで集中力が途切れることなく夢中になって読み切れたので作者さんの表現力と丁寧さ、読み手を引き込む力に感服しました。全部読んだ後に作者さんの事を調べたら韓国の方だったのが驚きです…国が違えど人の気持ちや悩みは通じる部分が多いんだなって改めて感じました。「11年後、私たちは」以外にもいくつか出てるみたいなのでそちらも読んでみたいと思います。
（40代・女性）

この作品を読んでいると恋人同士と言うものは一体何なのかなーとふと考えてしまいますね。付き合い始めの頃はお互いがそれぞれ愛情という強い気持ちを持って付き合っていますから何をしていても楽しいことが容易に想像できます。しかし、その愛情と言うものも次第に薄れてきて色々とお互いの欠点なんかも見えてきてしまうもんですから感情がぶつかり合うこともあったりして、うまくいかないこともしばしばありますよね。そういう恋の成り行きがこの作品でも存分に描かれているので目が離せませんでした。優と千鶴のカップルは11年前は、かなりラブラブで付き合い始めですから当たり前ですがお互いのことが好きすぎでイチャイチャしていたのですが、11年の月日が経ったら次第にその感じも薄れてお互いに対して文句ばかり言い合っている姿がとても印象的です。本当に男女の関係というものは難しいですね。気持ちがとうに冷めていても別れるきっかけが、なかったらズルズルと関係を先延ばしにしてしまうわけですから本当に面倒くさいです。あと優の態度が本当に腹立たしくて千鶴に対して八つ当たりにも似た感じのことをしてくるので、もう別れて仕舞えばいいのにと読みながらふと考えてしまいました。
（30代・男性）

今まで美容に関して怠けていたことを反省して千鶴がイメージチェンジを図る姿がとても印象的です。髪型を変えて優に振り向いてもらおうと試みるのですが、優は全く千鶴の変化に気がつかないので、その場面は本当に切なかったですね。この場面を見て優にちょっと同情してしまいました。男というものは女性の変化にほとんど気づかない生き物なのでこれは仕方がないと思います。髪を何センチ切ったとか言われても、あまり元の姿を見ていないので変化には気づきません。ロングヘアーからショートヘアーに変わったら流石に気がつきますが、それ以外はわかりませんよ。でもこの場面を見てはっきりしました。女性は変化を指摘してもらいたがっていると分かったので注意していこうと固く心に誓いました。髪型やメイクなど女性は日々気を使う場所が多いので、すごく大変ですね。それに比べて男はメイクなどは何もしないのですごく楽です。もし今女性に生まれ変わったらメイクをするだけで1日を使い切ってしまいそうな感じで辟易します。あと千鶴が優との気持ちのずれに段々と気がついて思い悩んでしまう姿がとても印象的でした。千鶴視点で見ている人はかなり辛いと思います。やはり男女の関係というのは一筋縄ではいきません。
（30代・男性）

会社で結婚のことを聞かれた千鶴が「今は考えていない」ということをあっけらかんと話すので、その姿にちょっと切なくなりました。絶対に千鶴は優との結婚を考えています。これだけの月日を付き合ってきたのですから、結婚しないと優は無責任だと思いますね。でもお互いの気持ちが合致しないと、できないことですからやっぱり難しいのでしょうね。千鶴が優とデートをしていても優があまり楽しそうにしていない姿がとても気になりました。しかも、なんだか千鶴に対してよそよそしい反応を示しているのでちょっと浮気をしているのではないかと疑ってしまいましたね。男性の言動がちょっとでもおかしいと浮気を疑った方がいいとどこかの本に書いてありました。千鶴が徐に優に「携帯を見せて」と頼む場面なのですが、ここでの優の言動も本当に不可解です。すんなり見せれば何も疑われないのに何かと言い訳をつけてかわしていくので本当に気になって仕方がありませんでした。千鶴の立場になるとやっぱり辛いですね。恋人との温度差があると途端に虚しさが訪れてしまうというのは誰にだってあると思います。倦怠感というワードがつきまとうと途端に恋愛は面白く無くなってしまうのでその辺にも注目です。
（30代・男性）

11年間も付き合ってきた彼氏優が浮気していたという事実がわかり千鶴が心を痛めてしまう姿がとても印象的です。こんなにも長く付き合って信頼関係を築いてきたのに、こんな仕打ち言葉が出ませんね。千鶴がこの事実にショックを受けてその場から立ち去ってしまうのですが、優が全く千鶴のことを追いかけようともしない姿が印象的でした。もし千鶴のことを今でも愛しているのだったら後を追いかけて弁明して仲をとり持とうとするはずです。それがないということは、もう愛情が千鶴にはないということの裏返しではないでしょうか。このワンシーンだけで色々と想像が頭の中を巡りましたね。千鶴が今まで優のために尽くしてきたということが全て無駄になってしまったような虚無感が襲ってくるので読み手である自分も千鶴と同じように辛かったです。その後、千鶴は仕事に邁進していくのですが、同僚がチャチャを入れてきたりと踏んだり蹴ったりなので尚の事千鶴のことを応援したくなりましたね。悲劇のヒロインという感じで千鶴が可愛くて仕方がありません。でも一方で恋愛とは、こういうものかなという諦めにも似た感情がどこかにありました。長く付き合うとマンネリ気味になって新鮮さを求めてしまうというのは人間誰しもあるのではないでしょうか。
（30代・男性）