漫画バンクで「大好きな妻だった」は全巻無料で読める？

最初の数ページを読んだだけの時は何て酷い妻なんだ！！と思ってた。でもこの漫画を最後まで読んで意味が分かった時、涙が出た。奥さんは本当に旦那さんの事が大好きで、自分がいなくなった後も旦那さんの幸せを願ってわざとつらく当たって嘘をついていた。旦那さんもその嘘にまんまと騙されてたけど、途中で気づいて本当に良かったと思う。大好きな人に誤解されたまま先に逝くことほど悲しいことはないから。大好きな人を誤解したまま一生気づかず恨み続けることほど悲しいことはないから。結局は奥さんは亡くなってしまったけど、この旦那さんは今後もきっと強く生きていけると思う。一番泣いたシーンは、病院で奥さんの嘘がばれて、旦那さんが奥さんを後ろから抱きしめて奥さんの嘘にならって嘘八百の言葉を吐いた時。「大好き」「一日でも長く生きて」「ずっと生きたい」「あなたが大好き」「ずっとここに居て」私にはこう聞こえた。涙が止まらなかった。もし自分が病気になって、余命いくばくもない時に、大切な人の幸せを願ってここまでできるだろうか。もし大切な人が余命宣告を受けて、自暴自棄になってあまりに酷い態度を取ってきた時、自分はその嘘を見破れるだろうか。色んな形の愛があってその人達の物語があって、どれが正解かはその人の人生の最期にしかわからないけどこんな夫婦の愛のカタチもあるんだなと思ったら羨ましいやら悲しいやらで感情がぐちゃぐちゃになった。私もどんな時でも大切人を思いやれる人間になりたいし、大切な人にとっての自分もそうであってほしいと願った。
（30代・女性）

私が最初に読み始めようと思ったきっかけは広告のバナーです。ネットサーフィンをしているとよく出てくるweb広告。漫画のタッチも私好みで「試し読みしてみようかな」と開いてみました。内容はがんの治療している奥さんとそれを見舞う旦那さん、奥さんの方は余命が迫っており、優しく介護する旦那さんに辛くあたったり冷たく接します。見ていると「その態度はないのでは・・・？」とイラッとして。その時点で先を読み進めてみたい願望に囚われ、思わず購入して一気に最後まで読み進めていました。読み終えた感想は「涙なしでは読めない漫画」です。正直漫画でこんなに号泣したのは初めてかもしれません。試し読みに感じていたイラッとした感情は嘘みたいになかったです。良い意味で裏切られました。私がここまで感情移入できたのは、この話の登場人物と境遇が似ていたからかもしれません。私自身今は元気なのですが、一時期入院したり通院して旦那にもお世話になった頃がありました。あの時にフト頭によぎった『死』入院生活を送っている時に旦那に対する感情や、今まで一緒にいた時間をたくさん思い返しました。この物語に出てくる奥さんもこのように考えたのではないかと、感情移入してしまい涙なしでは読み進められませんでした。読み終えてから、改めて自分の一番近くにいる旦那や家族を大切にし一日一日しっかり感謝しながら生きようと、そう思わせてくれる漫画でした。
（30代・女性）

なんともいえない悲しい作品。というか私達夫婦もいつかは離れ離れになるからこの作品に出会えてよかったかもしれません。短い作品なのにその中にすごくかなしくて辛い内容が詰め込まれているっていうね。つらいからやめたいど、最後どういう展開になるのがきになってしまってついつい読み進めてしまうような作品。余命半年を宣告された奥さんがやさぐれているんじゃなくて、実は旦那のことをしっかり考えて、余命を一生懸命いきているところに涙してしまう。わたしも自分が余命半年とかいわれたときにこんなふうに旦那のためにしてあげれるだろうか。そして、逆に旦那が余命宣告されても、旦那は私にどういう行動して、私はどういう反応をするのか一瞬ですが、凄い考えさせられた。それくらい深い作品だし、そういった意味でも普段普通に生きていたら忙しすぎてついついわすれてしまいそうなことを思い出させてくれたような作品。一生いきれるわけじゃなくて、みんないつかは死んでしまう。そしてそれはいつくるかわからないから。後悔なく旦那と生きてみようと思いましたね。愛し合うのは最高に幸せだけど、別れの死程残酷なことってないよね。わたしの人生観もうちょっと変えてみようかな。
（30代・女性）

比較的短い作品として作られていたにもかかわらず、内容はとても深くて濃く、ものすごく悲しく辛い内容も詰め込まれていて驚きました。ここまで作品を通して心から涙を流し、心に残る作品は今までになかったなと今でも思うくらい、この作品は良作で惹きつけられるとてもクオリティーの高いストーリー構成で作られていました。短編だからこそテンポ感が絶妙で、それが逆に余韻を残すのかなと思いました。奥さんが旦那さんに対して冷たくしていた理由がバレた後の旦那さんの言動、対応、セリフは本当に心に残るものばかりで、ここで泣けない人はいないだろうというくらいの注目シーンでした。個人的には旦那さんに嘘がバレて本当に良かったんじゃないかと思いました。もし嘘がバレないまま旦那さんが奥さんから冷たい態度を取られ続けて、後からそれが自分のためを思ってのことだったと気づけば非常に大きな後悔の念を抱くのではないかと考えさせられました。作画について言えば、緻密な線で丁寧に描かれながらも、キャラクターは無理に美男美女を描こうとしておらず、それが逆にストーリーにリアリティを感じさせ、現実味がそこにあるからこそより読者は惹きつけられるのだろうと感心しました。
（20代・女性）

最初の何ページかをTwitterで読んで、そのままポチッた作品。命の淵に立たされた妻が、自分に嫌われようと人が変わったように悪態をつくようになった物語。気付いたら泣いていて、読むのを数回中断しなければなりませんでした。もし自分がこの妻と同じように死の淵に立たされたら、悪態をつかないまでもどうにか愛するパートナーを自分から遠ざけるかもしれない。その方が愛する人が自分の死を悲しまないで済むかもしれないと考えるのはすごく気持ちがわかる。それでも寂しさでメチャクチャなことをしてしまうかもしれない。逆に旦那側だったら。そんな悪態をつかれたとしても、やっぱり離れることなんて出来ない。彼のような対応を取るんだろうなと思って読みすすめた。結婚式の誓いの言葉に死が二人を分かつまで、とあるけれどいざその時となるとお互いの心中は綺麗事では済ますことが出来ないのが現実だと思う。妻と主人公、どちらの側に立って考えながら読んでも涙なしでは読めない作品だなと思います。特に、今愛する人がいる方はつい自己投影してしまうのではないでしょうか。考えてしまうと言う意味でも誤読感があとを引く作品なので、あまり落ち込んでいるときには読まない方がいいかもしれません。
（30代・女性）

明るくてサプライズ好きな妻が病気になり、それから自分に対する態度が全く違うものになってしまった事に戸惑う男性の視点で描かれる物語です。はじめは自分の体調が良くない事に心を痛めた妻が落ち込んで夫に当たっているのかな？という感じがするのですが、ストーリーが進むにつれて”妻の本当の想い”が明かされていく事になります。自分がいくら尽くしても無反応どころか拒絶する妻に心身ともに疲れきってしまった夫が偶然妻の本音を知るシーンでは泣いてしまいました。妻はずっと”もし自分の人生のリミットが近づいてきているとしたら、自分が愛する人に残してあげられるものはなんだろう”と考え続けていたんですよね。夫が妻の本心を知った時、読者の私たちも妻の本心を知るわけですが、自分が妻の立場ならこんなに深く誰かを愛せるだろうかと考えてしまいます。もう自分を見てすらくれない妻に献身的に尽くす夫からも妻への愛情を痛いほど感じましたし、胸が痛くなるほどの純愛を感じました。作者の武田登竜門先生はこの作品で商業デビューを果たしたということなのですが、作風には新人作家とは思えない凄みと説得力があるように感じます。はたしてこの夫婦がどんな結末を迎えるのか…。ぜひ多くの方に読んで欲しい作品です。
（30代・女性）