全巻無料で「どうせ、恋してしまうんだ。」を読めるサイト・アプリは？

可愛い系の女子が主人公の学園恋愛ものである。この手のコミックには苦手意識があったが、すんなりと読めてしまった。その原因はタッチの軽妙さと、ドロドロしない人間関係にある。学園恋愛ものは、今や綺羅星の如くひしめき合う中、どう惹きつけるタイトルを付けるかで、未来が決まるらしいが「どうせ、恋してしまうんだ。」のネーミングセンスは、直球勝負で潔い。主人公はちょっと奥手のヒロイン、西野水帆。彼女を取り巻く、幼馴染のイケメン四人。 その四人を見てBLものかと勘違いしそうになった。そんなカッコ良すぎる登場人物たちだ。まぁ、これはお約束だとして、そのヒロインをイケメンが取り合う構図かと思いきや、またまたイケメンの斉藤先輩登場で、その彼にヒロインの心は鷲掴みにされている。これ以上はネタバレになるので止めるとして、全体的に泥沼化しない程度に、人間感情のすれ違いが描かれている。恋心は秘めているのに、打ち明けるべきタイミングで、言葉が出ない、むしろ憎まれ口さえ叩いてしまう青春時代。時代は変わっても、このトライアンドエラーは、若者の特権だ。失敗しても、ミスしても、間違っても、上手くいかなくても、まだ次のチャレンジはできるのだ。それを教えてくれる。「どうせ、恋してしまうんだ。」は、「どうせ、失敗してしまうんだ。」と思っていても、トライすべし！と言っているように響いてきた。なかなか深いタイトルではないか。時間はある。チャンスもある。目標もある。しかしトライしなければ、行動しなければ結果は出ないのだ。失敗を恐れて、行動しないパターンもあるが、それは失敗もないかわりに成功も永遠にないのだ。どんなにおいしい果物の種を持っていても、蒔かなかったら芽は出ないのだ。失敗を恐れるなかれ、トライせよ。そんな深読みさえしてしまったストーリーだ。最初、一見して感じた爽やかなタッチからは軽い内容だと思ったが、次も読みたくなってしまった。お見事です。
（60代・男性）

ひさしぶりにおもしろいと感じたマンガです。40代後半ですが「キュンキュン」しました。同じマンションに住む幼馴染の5人で男の子4人はみんなイケメンだからその中にいる水帆ちゃんがすごくうらやましいです。その幼馴染の男の子ではなく、先輩に片思いしていた水帆ちゃんですが告白して失恋してしまいました。そのあとの展開がうらやましすぎます。家に帰った水帆ちゃんを4人の幼馴染がサプライズでバースデーケーキを用意していたのです。そのときに泣いていた水帆ちゃんに気がついた輝月くんは水帆ちゃんにキスして「水帆の彼氏になれますように」って告白するシーンはすごくドキドキします。そんな告白、私もされたいと思いました。輝月くんが「俺、自信あるよ。水帆は俺を絶対に好きになるから」って。こんなこといわれたらときめいちゃいます。こんなステキなことは現実ではないと思います。少女マンガだからありえるストーリーかもしれませんが読者からするとこのドキドキ、キュンキュンが良いです。ストーリーの内容は10年後から始まります。高校時代の記憶と交互に流れていくような感じです。個人的には研修医になった深くんがかっこよくて好きです。主人公の水帆ちゃん１人に対してイケメンの幼馴染が4人、逆ハーレム状態で途中から幼馴染のお兄ちゃんまで参戦していくなんてうらやましすぎます。
（40代・女性）

表紙絵は水彩風で繊細な絵柄で惹きつけられます。主人公の女性は、ある日、高校生たちを見て高校時代を思い出します。主人公には同じ住宅地で育った幼馴染の四人の同級生がいます。その四人がみんな、かっこいい男の子ばかりというのが漫画だなあと思いますが、漫画だからいいのです。うらやましい！　みんな高校二年生です。その中で羽沢輝月という背の高い男子は少し抜けているけれどモテます。主人公の水帆は水泳部の斎藤先輩が好き。インターハイが開催されなくなったショックで水泳部をやめるという斎藤先輩に会います。今の世相を反映しているお話なのです。主人公は先輩に告白します。主人公の誕生日だったのに、「オレの気持ちなんかわからない」と振られてしまいます。一方、輝月は全国大会の決勝に残ったらある人に気持ちを伝えるといって水泳部を頑張っています。それを聞いて先輩も水泳部に戻ることに。主人公に言われたからと。密かな三角関係の始まりです。主人公は輝月君にキスされます。五人のかっこいい男子に囲まれて大事にされている主人公がうらやましいです。主人公は漫画家を目指しています。感染症のせいで花火にもいけないというのが今のみんなの気持ちを代弁していますね。修学旅行が中止でもこんな素敵な男子たちと修学旅行ごっこができれば幸せ。主人公は先輩に告白されます。十年後のことがちらちら出てきます。結局誰とくっつくのかハラハラドキドキします。
（50代・女性）

恋ケ浜ハイランドとかいう控えめに言ってもヤバいとしか言葉が見つからない住宅地が存在している世界線がそもそも眩しすぎるが故に、これぞまさしく誰もが一度は憧れたことがあるに違いない青春における醍醐味が十二分に詰まっている空間です。あまりにも憧れが詰まっているため、非現実感は凄まじいものになりますが、世知辛いものから一時避難して非現実の世界へ救いを求めている人、すなわち自分みたいな人にはもってこいな世界にほかなりません。率直に妄想が捗ります。なんたってイケメンという概念のみが漂っているわけであり、見た目も中身も被っていませんし、自分の推しを探す楽しみが生まれるのは大変好ましいものです。じっくり眺めた上で自分が推しとして挙げたいキャラ、それは和泉藍くんです。如何にもチャラチャラしていて軽薄そうではあるものの、ムードメーカー的なこと立ち位置にもなってくれたり、場を和まれてくれたりという意味でなくてはならない存在になっていたと思います。また、人気読者モデルという強み。その肩書きの圧倒的なカリスマ感に惹かれざるを得ません。軽薄そうに見えて主人公に寄り添ってれる優しさを兼ね備えている、パーフェクトです。
（20代・女性）

2030年からのスタートであるため、今とは街並みや文化などが全く異なっていることを期待せずにはいられなかったです。しかしながら、主人公が所持しているスマートフォンは今のものと変わったところは見られず、街並みに関しても何の変化も感じられません。正直、10年弱でガラッと変化することはなかったかもしれないと思い至った反面、創作なのだから現実とかけ離れていようが、それがたとえ作者による理想であっても今とは違った世界を描いて欲しいなと残念に思いました。主人公が身に付けているファッションについても同様のことが言えます。「2030年」と書いていなかったらいつの話なのかさっぱり分かりません。なんだか非常に惜しいことをしているように感じられるシーンであり、こちらとしても些かガッカリです。唯一心惹かれたのは、街中にかつての自分たちの姿を見つけたという点。実際にいるのは違う人たちに違いなく、あくまで主人公が見ているのは幻に過ぎないものではありますが、その状況はまさしく儚さがあってエモーショナルと言っても過言ではありません。まだ冒頭で誰が誰なのか把握していないにもかかわらず、否応なしに胸が締め付けられました。
（20代・女性）

羽沢輝月くん、この男の子に心を許してしまい寝食を惜しんで読み耽ってしまう読者が尋常ではない数存在していることは、何も私個人の行き過ぎた妄想によるものとは言い難いです。おそらく、羽沢輝月くんにリアコ状態に陥ってリアルな生活で何らかの支障をきたしている人だっている可能性大。恋にうつつを抜かすとか恋に溺れるとかなんとか、さも頭の悪そうな愚かな行為だと揶揄してきたこれらのことが私の身にも起き得るというサプライズに些か頭が追いついていきません。ポジションとしては、末っ子感満載でリュックのチャックが空いていて中身丸見えなんていう間抜け具合を見せるキャラクターなのに、付き合ってもいないの段階から接吻をしてしまうという、何とも積極的な一面を披露してくれるため、あっという間に夢中なってしまう仕組みです。そして、水泳部で鍛えられたであろう美しいにも程がある引き締まった肉体がたまりません。漫画のモデルとは言え、あれを直視できるみーちゃんに嫉妬してしまいます。これは完全に大義名分というやつに違いありません。もし、羽沢輝月くんの半裸を堂々と見られる状況にあると取り巻きに知られでもしたら、みーちゃんの命はなかったでしょう。
（20代・女性）