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コブリンスレイヤーはファンタジーものや異世界ものと違いご都合主義がほぼないので、非常にリアリティを感じます。戦闘に関しては派手な戦闘を好まず作戦や罠で戦います。武器もチート級な武器は持ち合わせておらず武器破損もしょっちゅうあります。ファンタジーもののモンスターはたいがい知性はありませんが、本作はモンスターに知性があり、ずる賢さがあり人間を凌駕する存在になっています。町ぐるみの集団戦や防衛戦がありますが、他作品の殆どは広範囲魔法で一斉消去しますが、そのようなご都合主義はなく毎回ジリ貧な状況になります。チートな能力で無双な内容を好む方には合わない内容だと思います。凌辱シーンは多岐にわたっていて、人間が人間をではなくモンスターが一方的に凌駕するシーンがほとんどです。凌辱シーンも異世界にありがちな凌辱されているのに喜んでいるようなシーンは一切なく苦悶の表情を浮かべます。描き方もリアリティを、追求しているので精細な描き方をしています。本作はご都合主義が嫌いでリアルな内容が好きな人、残酷シーンが好きな人にオススメと思います。最初に本作を読んだときはあまりにも衝撃があり、仕事に手につかなかったのを覚えています。
（40代・男性）

主人公となるゴブリンスレイヤーがとても寡黙であり、心情描写などもあまりないため基本的には主人公の周りの人物のコミュニケーションややり取りがセリフの多くを占めています。その点が非常に新鮮でした。主人公がゴブリン一点に執着している分、周りのキャラクターの感情の揺れ動きや背景などが掘り下げられていて十分に楽しめました。ゴブリンスレイヤーは非常に強い訳ではなく、強い敵に対してはしっかりと苦戦するため、最近ありがちな主人公が無双していく他の作品とは一線を画していると思います。凄惨な描写が多く、特にゴブリンが絡んでくると主人公がゴブリンスレイヤーのため大抵血なまぐさい展開となりますが、日常の描写もそこそこあるためそれなりに息抜きをしながら読むことが出来ます。本作に登場する女性キャラクターは全て可愛く、もしくは綺麗に描かれていて個人的には印象に残っています。主人公ゴブリンスレイヤーは基本的には作中仮面を取った姿を見せず、表情によってその感情をこちらが推し量ることは出来ないのですが、ゴブリンとの戦闘においてはその残忍冷徹で一切の慈悲もない行動によって彼の執念深さ、恨み、覚悟が伝わってきます。全体的に画力も高く、特にゴブリンに関しては異形のものながら現実に存在しているのではないかと思うほどのリアリティで描かれています。ファンタジーアクション漫画としてとても素晴らしい作品だと思います。
（20代・男性）

ゴブリンは皆殺しだのキャチフレーズの漫画で男性にとっては18歳は禁止であるHな部分が、ストーリーに描かれている作品でも有名です。主人公の青年が、子供の頃に起きた悲劇から冒険者になってもゴブリン退治しか興味がなくなってしまったのが、かわいそうですね。冒険といえば未知の探索、迷宮でお宝を発見、モンスターを退治、いつかはドラゴンを退治してみせるなど妄想を膨らませるのが普通だと思いますが、実際には主人公のゴブリン退治がルーティンワークにもかかわらず、魅了される作品です。とはいえゴブリンだから弱いとか雑魚キャラだから簡単に倒せると考えてはいけません。ゴブリンは確かに弱いですが、猿並みの頭を持っているので学習能力が高く、狡猾で群れを率いて襲ってくるので物語では魔神や悪魔より質が悪いと言えるでしょう。そんなゴブリンを退治するためにも不意打ちで攻撃されて死なないように頭を保護するための兜をかぶったり外見の装飾より頑丈な鎧を身に付けて準備します。その考え方は、現代でも仕事をするときに念入りに営業のプレゼンの準備をする時や旅行に行くときにもホテルの予約や乗り物の準備を計画して行動する人には共感が持てると思います。
（40代・男性）

ゴブリンを狩る者と、自身をゴブリンスレイヤーと名乗り、己の復讐を遂げようとする男の物語と、ダークファンタジーの決定作として宣伝されている今作。異世界転生モノではなく、正統派なファンタジー作品として描かれ、これぞファンタジーと言えるほどの迫力がある作品です。主人公のゴブリンスレイヤーは、ゴブリンによって家族を奪われた人間であり、幸せを打ち砕かれた事を恨み、この世にいるゴブリンを駆逐しようとする復讐鬼でもあります。そんな彼が、仲間を得て、冒険していく事になると、彼の持つ復讐心と共に、変化していく世界が見どころとなっていました。ただゴブリンを殺すだけに生きていた彼が、仲間と知り合い、そして仲間と共に冒険をし、何かを得ていく物語は、彼の再生を描いている作品とも言えます。しかしそう簡単にゴブリンへの執念を消す事は出来ず、己の中にある復讐心を抱きながらに、彼は冒険者としての自分と向かう事となります。彼が真の英雄になれるのか、また冒険者として何を掴み、そしてこの世界に何を成すのかと、神に左右されない英雄の物語として楽しめるダークファンタジーの内容が、読者を惹きつけさせてくれます。万能の力を持たずに、己持つ才能と技能でゴブリンを倒し、そして陰謀を食い止めるゴブリンスレイヤーと、まさにファンタジーのダークヒーローと、彼の活躍が楽しめる作品でした。
（40代・男性）

ただただ世界を救うためじゃなく、ゴブリンを淡々と倒していく主人公。例えるならスライムを淡々と倒して生活をするっていう主人公・・・みたいなことかなぁそれの何が面白いねんってついつい想像してみたんですけど、これがめちゃくちゃおもしろいんですよ。作り込まれた世界観に決してかっこいいわけでもかっこいい武器や防具をもっているわけでもかっこいい必殺技をもっているわけでもない主人公が冒険していくお話なんですが。ファンタジー的な世界観に対して主人公凄くリアルでたんたんとこなしていく感じがまるで自分たちがサラリーマンでやっていることとさほど変わらないのがおもしろいんですよね。そうかれはやれることをやっているだけなんですよ。そこが妙にリアルなんで面白くていいです。冒頭からゴブリンをなめてかかった新人パーティ一行がゴブリン退治に行くんですが、まさかの返り討ちに合っちゃうんですよね。ゴブリンだから絶対に勝てるなんて誰が言ったんだ。とでもいわんばかりに描かれていてしかもそれがすごくグロくて見入ってしまいましたし、その世界観に私が惹きこまれた瞬間でもあらうんですよね。キャラクターデザインも凄くいいし、バトルシーンも最高。
（30代・男性）

最初はキャラは可愛くて、ゆるい感じなのかなと思いましたが、全くそんな事は無かった。典型的な主人公最強系の漫画だと思って読むと驚きます。子どもが読むにはちょっと刺激が強い気がする場面が多いですが、とにかくエロくてグロさが凄く、漫画の世界が現実になったとしても、同じような事が起きるだろうと思ってしまう程のリアリティがあります。優しい世界でゴブリンと人間との関係が良くて共存しているとかがありますが、そんな事は絶対にできないということを思い知らされる世界です。人間が簡単に殺されたり、陵辱されてしまい、全く抵抗もできない状況になる場面が何度もありますが、いつ見てもなんとも言えない感情になります。主人公は確かに強いです。ですが、負けないと安心して読んでられる漫画ではありません。たんたんと敵を倒していく漫画かと思えば全く違います。強敵には、1人では全く勝てないような状況にもなり、負けそうにもなります。血まみれになりながら戦う場面はハラハラします。過去の経験や知恵を振り絞り、強敵と戦う姿はとてもリアルでかっこいいです。派手なかっこいい剣技が見たい人にはおすすめできませんが、仲間との連携でお互いの命を支え合い、敵を倒していく場面はどの世界でも仲間って大切だなと思えます。エログロが好き、仲間と一緒に敵とリアリティある戦いがみたい人にはおすすめなのではないでしょうか。
（20代・男性）