全巻無料で漫画「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」は読める？アマゾン・kindleが気になる方必見！

この漫画は田舎の雪国住まいの主人公、リツハルドの婚活シーンから始まり、そこでジークリンデと言う軍人の女性と出会います。2人が結婚するのはすぐに分かったのですがその後どんな展開で話が進んでいくのかな？と思っていましたが、初め想像していた山あり谷ありの過酷な生活！ではなく2人の雪国での穏やかな日常から結婚生活がやや個性的な絵で丁寧に描かれていました。独特な雰囲気にどんどんとストーリーにハマっていってしまいました。自分が雪国が好きなのもありますが、空気が寒い描写や雪の描写が個人的に好きで絵を見るのもとても楽しかったです。他に、この漫画の見所のひとつのジークリンデの成長が面白いです。ジークリンデははじめ、カッコイイ男の人と見間違うほどの外見や性格だったのがリツハルドと生活するうちに可愛らしい面が垣間見れたり、徐々に顔つきや髪の長さも伸びてきて女性らしく変化していく様子が丁寧に描かれているのも印象的です。また、ジークリンデの実家にリツハルドと訪れ、両親や兄弟も登場する描写がありますが、全員人間味に溢れていてとても温かい家族なので読んでいてとても家族が恋しくなります。この漫画は一気に読み切ってしまうより家族愛に触れてほっこりしたい時に少しずつ読み進めていくのがオススメです。
（30代・女性）

厳しい極寒の地に住まう暖かな人々の物語が魅力の作品です。初登場シーンのジークリンデは、リツハルドが一目惚れするのも納得してしまうほど美しくかっこいい、まさに男装の麗人と言った雰囲気ですが、話が進むごとに少しずつ女性として可愛らしくなっていきます。それはリツとの関係性が進んでいるせいもあるのかなと感じました。1年お試しで結婚してみましょうというところから始まった二人なので、しばらくはリツの片思いのように見えるのですが、ジークリンデもぐんぐんとリツの素敵なところや優しいところに惹かれていっているのが見て取れるので、安心して読むことができます。また、この作品の2人の恋愛模様だけでなく、描かれている北欧生活も魅力の一つになっています。猟に出たり、2人で市場に出かけて焼きたてのパンを買ってコーヒーと一緒に食べたり、工芸品を作ったり、ささいなシーンに情緒あふれる生活が現れていて、極寒の地の話なのにとてもあたたかみを感じるのです。特に、リツがジークリンデのために木製のコップをこしらえプレゼントしたシーンは感動的でした。買ったものをプレゼントされるよりずっと嬉しいだろうなと感じました。また、2人が食べているものは全部美味しそうなのです。食べ物に注目してみるのもこの作品の楽しみ方の一つだと思っています。
（30代・女性）

北欧貴族のリッツハルドと、元軍人のジークリンデは一見すると不釣り合いな雰囲気の夫婦ですが、二人が仮の結婚期間を経て、日常生活を送る中で、少しずつ距離を縮めていく様子が、とても暖かい漫画です。辺境で極寒の地（イメージはフィンランドやスウェーデンの北極圏です）の暮らしぶりは、気候的な要因もありとても厳しく大変そうでありながら、その反面、丁寧で豊かに感じられます。長い冬を越えるさまざまな工夫や、短い夏を楽しむ姿がとても印象的です。トナカイを狩ったり、ベリーやキノコなどの山の幸を採集したり、伝統工芸品を製作したり…。穏やかで確かな暮らしがそこにはあります。暖かい暮らしの一方で、歴史的な背景から、他者を排除しようとする閉鎖的な空気や、リッツハルドの領主としての未熟さなどによる、さまざまな問題も取り上げられています。ですが、「よそもの」であるジークリンデが妻として暮らしているからこそ、これらの問題に夫婦二人で寄り添いながら立ち向かっていくと思います。優しく穏やかなリッツハルドと、厳しくて強く美しいジークリンデはとてもいいコンビです。日常のエッセイ漫画や旅行記にちょっと飽きてしまった人におすすめできる漫画です。
（30代・女性）

雪国で暮らす北欧貴族リツハルドが結婚相手を求めて参加した夜会にいたのが、元軍人の猛禽妻であるジークリンデ。1年間のお試し期間を設ける事にして結婚します。過酷な雪国で狩りをしたり工芸品を作ったりする暮らしの中で、2人が少しずつお互いを知り、認め合い、仲を深めていくわけです。リツハルドは雪国の男にしては穏やかで優しい青年で、ジークリンデは元軍人らしく性格は竹を割ったようにサッパリとしてとても頼もしい女性です。男女が逆でも遜色ないくらいですが、相性がいいのか、見ていて微笑ましく、仲を深め合っていきます。作中出てくる狩りの知識や食事風景、民族の器質など、とても丁寧に描かれている様に思います。基本的にはほのぼのとしていますが、リツハルドの民族の話など、孤独や厳しさもあります。それがお話のスパイスになっていて、またリツハルド・ジークリンデのことを好きになります。どこかのPRで狩りと美食のスローライフ、と書かれていたのですが、まさにその通りで、なんだかあのメニュー食べてみたいな、と思わされます。恋愛ものがメインというわけでもなさそうなので、ほのぼの美食漫画を読みたい方こそ、どうぞオススメいたします。もちろん結婚した2人の仲が深まっていく様も、恋愛模様として楽しめます。
（30代・女性）

主人公の北欧貴族は純粋な青年で奥さんは女性だけどとても美形な勇敢な戦士（騎士かな？）の暖かく穏やかでハートフルな結婚生活ストーリーです。北欧は土地柄とても寒くてひ弱なレディでは到底住むこともできないような大地。でも美形なジークはプロポーズを受け入れて1年間だけの偽夫婦を演じる。だが、そこの生活になじんで2人は本物の夫婦になっていく。読んでいて温かい気持ちになれる漫画でした。リツハルドは穏やかな好青年でそれと対照的なジークは勇敢な女戦士、男性と女性の性格が入違ったような二人がゆっくりと歩み寄って本物の夫婦になっていく過程がとても面白いです。本当に北欧の世界に入り込んだような感じになります。ファンタジーでもなく現実で本当にその時代があったのかなと思ってしまいます。この夫婦の良さは上下関係がないこと。リツもジークもお互いが対等で思いあっているのです。二人ともお互いを大切に思っているし、男尊女卑とかの考えもなく、北欧って、男女がちゃんと平等に扱われているのだな、と思いました。北欧の文化や風習、生活様式など様々なものまでわかるようになる、二人を取り巻く家族たち、キャラクター達も温かい人たちばかりで読んでいて心が現れる物語だと思いました。
（40代・女性）

辺境伯爵と元軍人である二人によるお試し婚から始まる狩りと美食のスローライフが描かれていた、不器用だけどとても愛おしく感じるお試し夫婦の恋ストーリーで非常に面白かったです。まさにこれこそ新しいジャンルと言えるのではないかとおもうほど、さまざまな要素が詰め込まれていて内容がとても充実していました。１作品としてしっかりと賞を受賞していることも納得の作品で最高でした。タイトル通り北欧が舞台となっているのですが、作中では民族衣装やトナカイ、犬そり、食事内容などしっかりと北欧の文化をうまく分かりやすく丁寧に描いていて驚きと感心の気持ちでいっぱいになります。作画には手書き感を強く感じられるようなタッチの部分もあったりしたので、この作品を作り上げた方々の温かみもより強く覚えることができました。リツとジークがそれぞれ美しく厳しい自然と共生している様子には本当に素朴なスローライフを映し出しているようでした。しかし一方で、侵略されて辺境の地に追いやられることとなった民族が持つ異国民への憎しみや警戒心まできちんと描かれていたため、登場人物の背景や心情がここまで考えられているのはすごいなと思いました。これまでに経験したことのない世界観を味わえて大満足です。
（20代・女性）