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少女漫画の王道っていう感じのストーリーでした。でも自分の青春時代を思い出してしまってむず痒くなってしまいました。イケメンで彼氏にしたい候補Ｎｏ．1の男の子と恋愛経験のない女の子の恋は可愛いですね。お互いに素直じゃないし強がってばかりで離れてみたり寂しくなったり。恋愛で頭がいっぱいになるって今になってはとても羨ましいです。しかし元カノの先生は可愛かったです。大人だけど大人っぽくないような。綺麗系というより可愛い系で生徒にも恋愛話をするような感じが好感を持てました。主人公の女の子とはタイプが全然違いますね。主人公の女の子は主人公の女の子で魅力的だと思います。彼氏欲しいとか男の子の前で言えてしまうのが凄いなと思いました。そういうところは素直ですよね。最初はお互いが脅し合うような関係だったのに弁当を作ってあげて一緒に食べたり。立ち入り禁止の屋上で。屋上っていうのが青春って感じですよね。その間に友達の方が先に彼氏ができていたのにはビックリでしたが。ボーイッシュで恋愛に興味が無さそうだなと思ってたので意外すぎました。女の子らしさは主人公の方がある気がしたので。恋愛っていつどうなるか分からないから楽しいという事を読みながら改めて思いました。
（30代・女性）

主人公は高校二年生の女子。ある日学校で衝撃の場面を目撃します。それは校内一かっこいいといわれる男子生徒と美人で人気の女性教師の別れ話です。そんな場面を目撃したらドッキリですよね。もうこの冒頭で、えっ何々と好奇心がわいてしまいます。安堂君と美坂先生どういうこと？と。先生が生徒を振っています。悲し気な安堂君の姿。出ていく機会を失った主人公はベランダに閉じ込められてしまいます。警察がきて助けてもらえるのですが。そんな恥ずかしいめにあったのも安堂君のせいと呼び出して文句をいいます。安堂君は先生との別れ話を見られていたことに気づきます。主人公は逆に脅されて毎日お弁当を作ってあげる羽目に。安堂君はお母さんがいなくて中学生の頃ぐれていた過去もあったらしいのです。先生に振られて傷心の安堂君ですがそれを素直に言えていません。でも主人公に甘えてみたりします。可愛いです。安堂君が可愛いです。はあ。別れてしまう先生の気が知れません。いや生徒なので仕方ないですが。本当は主人公のことを気になっている感じなのに意地悪なことを言ってしまうところが男の子らしいです。こんな校内一のイケメンとこっそり屋上でイチャイチャできるなんてうらやましすぎ。ドキドキします。
（50代・女性）

小林知枝里ちゃんのファーストインプレッションは、ズバリ「正真正銘のおバカ」です。普通に考えて学校のベランダで寝入って放課後になるまで気づかないなんてことは考えられません。とんだお間抜けさんであり、引いてはおバカの証明と言っても過言ではなかったです。完全に自業自得としか言いようがないにもかかわらず、安堂佐久良に責任を負わせようと詰め寄る姿もお馬鹿丸出しで痛々しいとしか思えません。自分から墓穴を掘っていくスタイルを見せつけられたところで「この子めっちゃ可愛いけれど」なんて心が揺り動かされることはなく、興が冷めていってドン引きするだけでした。一方、同じクラスの人は誰も気づかなかったのか不思議でたまらなくなります。別にお友だち誰もいません設定なんて付与されていませんし、誰かから恨み妬みの類を買っているという描写もなかったため、この謎は永遠に明かされることなく葬られるのではないかと悟るほかありません。個人的に無性に気になるところなので、ベランダで眠るまでのその経緯を何よりも知りたかったです。もっとも、小林知枝里ちゃんのおバカさが如実になるだけなのは、想像に難くありません。とは言え、このモヤモヤは是が非でも晴らしたいものです。
（20代・女性）

「好きな人の事を想いながら舞い散る桜の花びらを地面に落とす事なく掴めたら…その恋は叶う」、冒頭から夢女子しか信じていなさそうな迷信に思いを馳せている女の子は考えるまでもなく学のない頭空っぽ系の阿呆であると古より定められてきたも同然であり、本作においてもその例に漏れることはなかったです。つまりは、設定に関しては従来通りということになり、ひいてはこりゃビックリたまげたというような物珍しさとは縁もゆかりも無い具合でしょうか。個人的に奇を衒うのは好きとは言い難いため、本作のように王道でやってくれる方がよっぽど読みやすくて好感度は高いなと思いました。しかしながら、主人公の女の子がツッコミどころ満載の阿呆であるためか、飽きることは無いにしろ、ひとつひとつにツッコミを入れていると疲れるかもしれません。そういうこともあって、本作に関してあまり神経を尖らせて読み進めるのはオススメしかねます。何度も言うように阿呆な女の子、人によっては苦手かと存じますので、少しでもイラッとしてしまった際にはすぐさま撤退することが得策です。阿呆そのものに対する理解は人並み以上にあると自負している私でさえも危うい場面がありました。
（20代・女性）

あくまで私個人による意見に過ぎないため、参考にするまでもないかと承知していますが、どうしても気に食わなかった点が一つだけあります。それは、なべちゃんにほかなりません。フルネーム出てこないのかよとか、そんなところはこの際構いやしません。問題なのはそのほか全てと言ってもいいくらいです。ポジションとしては、知枝里ちゃんの親友的なところに位置しているはずなのに、ことあるごとに「あれ、こいつ知枝里ちゃんのアンチか何かか？」と疑いたくなる場面が幾度となく出てきます。自分の責任とは言え、知枝里ちゃんがベランダに締め出させた挙句に風邪をひいた件について、完全に気に留めようとせずに笑い飛ばしているように思えたのは、私の性格の歪みによるものではないと主張しておきます。そして、お弁当の件です。誰が作っているのか知らなかったとは言え、酷評するのは言語道断としか言いようがありません。そこからかなりの性格の悪さが浮き彫りになっています。平気で他人のことを小馬鹿にできる女の子に好意的な感情が芽生えるなんて有り得ないにも程があるため、好意的な感情に代わって芽生えたのは嫌悪感です。親友面して近寄ってくんじゃねえとさえ思っていました。
（20代・女性）

安堂佐久良くんがなかなか良い性格をしているためか、読んでいて普通に楽しかった印象しかありません。始めのあたりに関しては、大して惹かれることはないと踏んでいたものの、ものの数分の間に変わりました。小林知枝里ちゃんがおバカであることをいち早く見抜き、その上でやや下に見るような言動で自分に有利になるように動いているところが面白かったです。一見、ただの性格に難がある悪い系に捉えられてしまいそうですが、全くそんなことはないので心配ご無用。知枝里ちゃんお手製の見た目最悪弁当のクオリティーに対して褒めることも貶すこともせず、好奇の目に晒されながらも黙って食べてくれたのだから、これはもう根が良い人の証拠と言っても過言ではありません。私としては、この時点で心臓を撃ち抜かれたような衝撃を感じてまんまと底知れぬ深い沼に引きずり込まれることになったのです。正直、見目麗しい美坂先生との禁断の恋とか頭から都合良く出ていきました。頭の中は揶揄されても致し方ないレベルのお花畑状態であり、寸止めキスのくだりなんて呼吸さえままならないくらいには心臓が爆発しそうでたまらなかったです。心臓に何らかの疾患を抱えている人には結構ハードルが高いと思いました。
（20代・女性）