漫画「婚約破棄の悪意は娼館からお返しします」は全巻無料で読める？

主人公に何か落ち度があるというわけでもなく、相手の都合によって婚約を破棄されるという展開は最近の流行りなのでしょうか。よく目にするのは気のせいとは思えません。またこの展開ですね分かりますよ、とこんな具合にすべてを悟った仙人のような気持ちです。やはり、読む側としては先の展開が読めなくてヒヤヒヤしながらも没入していく感覚を期待しているものであり、言うならばその対極に位置する本作では心が満たされることがありません。驚きとかワクワクとか、それは一切の楽しみが奪われたと言ってもいいくらいです。一連の流れが手に取るように分かるなんて誰が楽しめるのか甚だ疑問であるため、正直褒めるべき点がどこにも見当たりません。好んで読む人はよっぽど漫画に精通していない漫画初心者くらいなものと考えるのが無難なところかと存じます。いやしかし、絵柄的には割と好みに近く、だからなのかより残念に感じているのかもしれません。せっかくのプラス要素がストーリーによってゼロどころかマイナスに落とされたようなものです。実にもったいないことをしているのは誰の目にも明らかなことです。少しくらいストーリーに捻りがあればなんて願ったところで時すでに遅しだと思いました。
（20代・女性）

もはや普通が何なのか分からなくなってきて、感覚が完全に麻痺している状態になってはいるものの、やはり婚約破棄されて取り乱すことなく理路整然と不当であることを告げられる主人公の逞しさはなかなかお目にかかれない類のポイントに違いありません。いっそ恐ろしいくらいなものです。少しくらいは取り乱して泣いてみせるようなか弱いアピールで同情を誘うパフォーマンスを取り入れても構わなかったのに、と言うかその方が自分好みの女の子で推せたと思うため、誠に残念でなりません。個人的に逞しい女の子に心から惹かれた覚えが一度もなく、それどころか苦手意識さえ持っているくらいであり、ページをめくって早々に不安が込み上げてしまったのは言うまでもありません。例によって主人公のことを好きになれるか否かで作品そのもののイメージが決まると言っても不思議なことではなく、早い段階から作品自体を見限った方が自分にとって得策になり得るのではないかとしばし悩んでしまいました。まあ、結果から言ってみれば読み進めて後悔しなかったかと言えば嘘になります。早いところで閉じておけば後悔することもなく晴がましい気持ちでいられたのかもしれないと反省する他なかったです。
（20代・女性）

なかなか見どころのあるキャラクターを発見することが出来て大変嬉しく思っています。この文章だけを読んでみると、あたかも主人公に対するものかと勘違いされる方もいるでしょう。しかしながら、私が感銘を受けるに至ったキャラクターは主人公ではありません。では誰か、カミラさんです。貴族様を前にしても決して怯むことなく突き返すだけの肝っ玉の太さに感服せざるを得ません。庶民、少なくとも普段から貴族様と接する機会がほとんどない人は萎縮して何も言えずに唯唯諾諾というのが関の山です。ある種固定化された概念を鮮やかに打ち砕いて見せたカミラさんを心より尊敬したいと思います。容姿的には特筆すべきところはないものの、人間は本来中身の美しさによって価値が決まるようなものであり、この際容姿がどうであろうと問題ではありません。中身云々言っている自分ではありますが、これまでは美男美女にあっさり落とされて傾倒してきたため、説得力に欠けるのは承知の上です。考えを改めるきっかけになったのがカミラさんだったと言っても差し支えなく、尊敬のほかにも感謝の思いが芽生えました。主人公よりも魅力的なキャラクターに出会えて本当に嬉しいとしみじみ思えて良かったです。
（20代・女性）

主人公、すなわちシャロン・レイ・フォンドヴォールに何らかの問題点があったのであれば、結婚を取り消されたところで返す言葉もないと受け入れる方向でいられました。しかし、実際には問題点なんてどこになく、結婚するはずだった相手のアンドリュー・ランクリンテッドが如何に愚かな貴族であるかの証明になっていたと言えなくなかったです。アンドリュー・ランクリンテッドが発言する度に貴族としての品格が損なわれていくような絶望があり、頼むから口を慎みたまえと横入りして一言言ってやりたい気持ちになりました。貴族に求められる気品や矜恃などが全く感じられないため、むしろ結婚が取り消されて良かったのではないかと思ってしまった次第です。こんな阿呆と結婚したところで何のメリットにもなりません。苦労の日々が容易に想像できるかと思います。阿呆の相手をすることで気力や体力を奪われるなんてたまったもんじゃありません。それだったら、新しい環境で自分の居場所を見つけていく方が賢明と言わざるを得なかったです。私の愛しいミレルダとか何とか、気色悪いにも程があって冗談でも何でもなく鳥肌が全身に広がっていきました。近年稀に見る気色悪さに嫌悪しています。
（20代・女性）

「私の愛しいミレルダへ嫉妬に駆られて脅迫するなど愚の骨頂」、そう宣ったアンドリュー・ランクリンテッド王太子が一番愚かであるのは言うまでもありません。ミレルダにまんまと騙されて正常な判断力を失い、あまつさえ聡明なシャロン・レイ・フォンドヴォールにあらぬ疑いをかけてしまうのだから、呆れてもものも言えやしません。こんなに愚かな人がそれなりの地位を得ているのが不思議に思えてきます。この国の前途は安泰とは言い難く、崩壊の一途を歩むことは容易く考えられるでしょう。婚約者でもなんでもない女に入れ込んで判断を見誤るような男と結婚したとしても幸せになれるはずがなく、むしろ忌まわしき王太子との結婚話がなくなってほっとしたくらいです。一方、涙目で上目遣いのミレルダとかいう小狡い女への猛々しい怒りで自我崩壊の危機に瀕することになり、ちょっとやそっとのことでは溜飲が下がるとは思えません。如何にも人畜無害そうに見える女ほど腹の底は漆黒と相場で決まっているも同然。ミレルダに関してもその例に漏れることはなかったようです。果たして前代未聞の婚約破棄の瞬間、何を思っていたのか気にならないと言えば嘘をつくことになりかねません。
（20代・女性）

シャロン・レイ・フォンドヴォールとアンドリュー・ランクリンテッドの何とも微笑ましい限りと絶賛せざるを得ないロリandショタ時代の回想シーンが忘れられません。何なら一生回想シーンで良かったとさえ思っている程です。まだあどけなさが残っているのに対して、仰ることは早くも貴族としての意識が芽生えており、こういう子どもがいずれ国を支えていく要人になるのだろうと希望の光が見えてきます。「わたくし王妃様みたいになりたいです！いつも堂々としてらして民のことを一番に考えてくださってますもの」、年端もいかない幼女の口からこの言葉が出てくるなんて、なかなか胸に沁みるものです。また、表情や何となくの雰囲気から舌っ足らず感も見て取れるあたりがたまりません。やはり、年月の経過は無情なものであり、薹が立つとまではいかないにせよ、人間における黄金期はロリと呼ばれる年齢までの期間のことを指し示すのではないでしょうか。私のような成人済みの大人からしてみれば、齢16でも十分に子供カテゴリーに変わりはありませんが、無垢さに欠けるとあって傾倒するまで心が動くことはありません。つまるところ、ロリは正義の象徴であることの証明になり得ます。
（20代・女性）