漫画「仮初め寵妃のプライド～皇宮に咲く花は未来を希う～」を最新刊まで全巻無料で読む方法を調査！

ヴィアトーラ王女殿下、ツィティー妃、セルティス、アレク王子殿下などの登場人物を見て分かるように、この作者様の絵の技術はとんでもなく高いことが一目瞭然ですね。とにかく華があって存在そのものがキラキラを放っているようなものと言ったら伝わりやすいかもしれません。登場人物にここまで気合を入れてくれるのは、読者として大変ありがたいことこの上ないのは事実であり、いっそ感謝の思いで胸がいっぱいなくらいなのですが、粗を探そうとあっちこっち目を向けてみると案外簡単に見えてきてしまうのが残念でなりません。何度でも言いますが、登場人物はめちゃくちゃ上手に描けていると思います。これに関して異論反論の類は認められません。それに対し、背景ですよ。描くのが面倒くさい、その気持ちは分からないこともないですし、人間誰しも楽な方を選びたくなるものです。しかし、あからさまに手を抜いてこられると作品のイメージを落としかねません。せっかく登場人物で株が爆上がりしていたところに背景の杜撰さが加わってあっという間にプラスマイナスゼロ、下手すればそのままマイナスに一直線で大暴落不可避かと思われますね。そんな惜しいことをするなんて、本当に勿体ないですよ。
（20代・女性）

どんだけ作者の絵が上手かろうと、どこか別のところで「おや？」というものが見つかったら印象は一気に悪くなってしまいます。正直なところ、主要キャラクターの全員が美形で統一されており、性格のことは一旦後回しにして見た目だけで好きにならざるを得ませんよ。仮定の話になりますが、2次元と3次元、この壁を越えて同じ空間で息をすることが許される立場であったら、ガチ恋案件必至と言ったところで批判されることもないでしょう。それくらい魅力をぎっしり詰め込んだキャラクターが多くて、ある意味参ってしまうのです。なんとまあ贅沢な悩みなんだと嘆く方もいるかと存じます。しかし、実際に読んでみればご理解頂けることはまず間違いありません。圧倒的な画力で全身ぶっ叩かれて引き返せなくなること請け合いですよ。話を戻して、「おや？」の部分について触れます。時間がなかったのか、それとも人物以外は不得手なのか、いずれにせよトーンを上手いこと使って背景部分を極力描かないようにしているのが目に着きますね。本作において、おそらく唯一の落胆ポイントかもしれません。いいところもあれば悪いところもある、誰が言ったか分からない古より伝えられているこの言葉が皮肉ながらピッタリだと分かりますね。
（20代・女性）

バレシス帝とかいう史上最低のクズ男の存在をどうにかして決してやりたい、そんな野蛮な衝動に見えてその実義憤に燃えている正当化されてしかるべき衝動がめらめらと自分の中で強く大きくなっていきました。率直に言ってジジイ手前の枯れ専にしか受けなさそうな見た目ですよ。枯れ専でないかぎり、誰も見向きもしないでしょう。そんなやつが女を取っかえ引っ変えした挙句に幾度となく相手を孕ませるとは、正気の沙汰とは思えません。唾棄すべき行為を見過ごしてきた、否、バレシス帝の立場上見過ごすことしか許されなかったのが歯痒いなんて生易しい言葉ではまとめることも難しいですね。孕ませたら孕ませたで責任を取るつもりがないのか、「マイアールは腹が出て興がそがれた」と宣う神経が甚だ理解でしやしません。性欲の魔人そのものと言っても言い過ぎなんてことは絶対にありません。罵詈雑言を浴びせてやったところで気がおさまる気がしないのは、生まれてこの方味わったことがない可能性大であり、怒り以外の感情をどこかに落としてきてしまったのかと錯覚を覚えます。人によっては怒りのあまり我を失って何をしでかすか分かったものではありません。かく言う私も危ないところです。
（20代・女性）

セルティスくんという控えめに言っても天使にしか見えやしない弟くんが心の棘を抜いてくれました。姉上と呼ばれる、いや呼んでいただけるヴィアトーラに対して妬みを覚えてしまうほどです。今はまだショタに分類される人生においてもっとも可愛いとされる時期にあるため、これを愛でない手はございません。ヴィアトーラが可愛がる所以もよく分かります。私がヴィアトーラだったら変な虫が寄り付かないように外に出すことを禁ずるでしょう。一日中部屋に閉じ込めて着せ替え人形のごとく様々な衣服を着せてあげて、時にはおままごとでもして有意義な時間をセルティスくんに捧げたいところです。容姿的な面で惹かれているだけと思う方もいることでしょう。実はそうではございません。セルティスくんの長所は内面にもございます。なんと、ヴィアトーラの体調を気遣ってくれるのです。他でもないあの病弱設定で押し通しているヴィアトーラですよ。見た目良し中身良し、何から何まで申し分ない完全無欠なセルティスくんにメロメロになるのは誰も抗うことの出来ない定めと言うべきかもしれません。ただし、「〜たり」と使い方に誤りがあるため、言葉遣いそのものは未熟であることが窺えます。いやしかし、ショタなので構いません。
（20代・女性）

初見で絵の美しさが気に入って読み始めました。主人公ヴィアトーラは、皇帝陛下の愛妾にならないようにするため、また血のつながった弟セルティスの身の安全のために、皇子アレクのもとに、愛妾にして欲しいと頼みに行くところから始まります。ヴィアトーラは夢見によったら未来を知ることができる特殊能力を持っており、これが作品の中核をになっているように思います。好色な皇帝陛下のおかげで、5人の腹違いの兄弟がいるアレク皇子、国内の貴族勢力図など小難しい話がずらりと並ぶ作品ですが、そんな事より登場人物が美しすぎるのと、ヴィアトーラとアレクの関係の進展状況の方が気になって仕方がありません。好色な父をもつにしては、アレクが冷静沈着すぎて、必要な時にはヴィアトーラと距離を取るし、諦めようとするし、進展のなさにモダモダします。そこがいいんですが。とはいえ、一方的に愛されるだけのお雛様令嬢でなければ、特殊能力を発揮してチート無双するわけでも、皇子の立場や権力を振りかざして乱暴にかいけつするわけでもないところも、この作品が作り込まれている部分かと思います。最初は絵の美しさにサクサク読んでしまった人も、是非作り込まれた世界観を楽しむために読み返して欲しい作品。
（30代・女性）

とにもかくにも、アレク王子殿下が不憫すぎて憐憫の情をかけてやりたくもなります。そりゃあ、自分の父上が節操のない行いを性懲りも無く続けていれば嘆きたくもなるはずですよ。兄弟が五人、これだけ見たら大家族だなぁとしか思いませんが、なんたって腹違いの兄弟ですからね。兄としてどう振る舞えば良いのかわかり兼ねるところでしょう。そんな最低最悪という言葉が良く似合う父上について、気心知れたやつらに愚痴を言いたくなるのは当然だと思います。ガス抜きくらいしておかないと気が狂って日常生活に支障をきたす恐れがないとも言い切れません。それとは別のことで若干気になったのは、先に挙げた気心知れたやつらが皆男というところですかね。男ばかりのむさ苦しい空間だけに着目してみると、正直ホモ疑惑をかけられそうなものであり、とある界隈でさぞかし盛り上がることが想像できますね。私自身、大して惹かれるものはありませんが、一部の方々を喜ばせようという気持ちの表れを否定するつもりは毛頭ないため、あくまで気になっただけのこととして留めておきます。王子ほどの身分が高い人が女っ気なしなのも妙な話だと首を傾げたくなる衝動をグッとこらえるしかありません。
（20代・女性）