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とにもかくにも、雷火くんの一途すぎる想いがめちゃくちゃ重くてむしろ推せるなと思いました。本当に鷹十里ちゃんのことしか眼中に無いのがモロバレで、鷹十里ちゃんのために人生を捧げているようなところが良かったです。好きな気持ちをグッと堪えて任務遂行に集中できる逞しい精神力と自制心には感服せざるを得ません。好きな女の子を前にして理性を失うことなく、冷静でいられるのは凄いの一言に尽きます。常日頃、唾棄すべき不埒なことを際限なく考えている自分みたいな愚民には到底できません。体が密着している状況で何もしないとか、言っちゃ悪いけど常軌を逸していると言っても過言ではなかったです。感情の赴くままに手を出さない紳士的な一面に自分が落とされました。もしかすると、いや、ほぼほぼ間違いなく本作でぶっちぎって顔が良いのは雷火くんにほかなりません。ビジュアル値がカンストしている雷火くんから好意を向けられる鷹十里ちゃんが些か羨ましいくらいです。と言いながら、互いにかけがえのない存在として認識し合っているのが度々確認できて自分の心臓はバクバクになります。こちらとしては、さっさとくっ付いてしまえと逸る気持ちを全く抑えられません。
（20代・女性）

良くも悪くも無性に気になって仕方がないキャラクターがいます。鷹十里ちゃんが咄嗟に庇った女、綴ちゃんです。率直にあの子だけ違和感があるなと思います。本作は、いつの時代が舞台になっているのか判然としないものの、それでも現代ではないことが使用している言葉から察せられます。しかしながら、綴ちゃんだけ現代におけるJKさながらの若者言葉を普通に使用しているため、かなり浮いて見えます。やたらこ難しい言葉が飛び交っている中、1人だけ語彙力が溶けているのが顕著であり、勝手に異世界人説あるかなと思って読んでいます。そのくらい異質であるため、ある意味目が離せないキャラクターです。馴れ馴れしいと言うと聞こえが悪いけれど、鷹十里ちゃん改めタカちゃんを気にかけてくれる優しさがあり、任務のことがなければ気を許せる友人になれたかもしれません。本当に任務さえなければ、それを思うと実に切ない気持ちになります。個人的に、トップ3入り確実と断言できるレベルで気に入っているキャラクターなので、先のことを考えれば考えるほど胸がキュッと締め付けられる思いです。言うならば、これは覆せないどこまでも非情な運命そのものにほかなりません。
（20代・女性）

個人的に、雷火くんが鷹十里ちゃんのことを「パッとしない女」と言われたことを気にし続けているのが面白かったです。確かに、私としてもすこぶる可愛い鷹十里ちゃんに対する発言には不適切と言わざるを得ないものがあったけれど、だからと言っていつまでも引き摺って「死ぬがいい」って思っちゃうのは、ちょびっとヤンデレの素質を秘めているかなと思って怖くなりました。それだけ鷹十里ちゃんのことを慕っているのは素晴らしいと手を叩いて称賛したいところですが、これは一歩間違えるとどえらいことが起こってしまう予感があり、何かと肝を冷やす羽目になった次第です。端的に言うと、そういうヤンデレっぽさも含めて雷火くんの個性及びえも言われぬ魅惑ポイントに過ぎないため、賛否両論あったとしても悪く言う筋合いなんて私にはないと思います。むしろ、何があっても鷹十里ちゃん第一な誠実さにキュンキュンが止まりません。どんなに距離が近くても感情に任せて乱暴を働かないところとか、誠実さの権化と言ってしかるべきです。感情的にならないでいられる雷火くんに尊敬の念さえ込み上げてきます。この作品の中で一番、色々な意味で普通じゃなくて惹かれること請け合いです。
（20代・女性）

千荻さんがどうにも好きになれない人は私だけではないと確信を持って言わせていただきます。芹生さんという、不足しているものは何一つない立派な御方の婚約者であるにもかかわらず、コロッと雷火くんに気変わりするとは一体全体何事かと怒り心頭になるのも無理ないです。顔単体で見たって、芹生さんが雷火くんに劣っているとは言い難く、こんな女と結婚するかもしれない芹生さんが途端に不憫に思えて仕方ありません。命の恩人であることを殊更都合良く持ち出して殊勝に手当なんて、卑しいにも程があります。雷火くんからしてみたら、まんまと引っかかったなこの女で済まされるものの、こちとら苛立ちが抑えられなくて気が狂いそうになります。鷹十里ちゃんが少しモヤッとしていることもあり、芹生さんを始末するより先に何らかの方法で始末してくれたら万々歳だと思うまでになったのは自然な流れだと断言しておきます。雷火くんの気持ちが自分に向いていると勘違いも甚だしいことを思っているであろう千荻さんの滑稽さを鼻で笑って気を落ち着かせるしか為す術なく、永久にも思える長い間悶々とした時間を過ごすことを要求されてフラストレーションが溜まりに溜まったのは不服です。
（20代・女性）

千荻さんのことが最も嫌いなのはこの際置いといて、次に腹が立ったのは他でもない北沢の野郎です。そこそこ良い位についていながら、女性の扱いを全く心得ていない、私から言わせてもらえばならず者と大差ありません。綴ちゃんが大層な壺を落とした際、男性として以前に人間としてあるまじき暴挙に出ようとしたことは忘れようにも忘れられません。まぁ、綴ちゃんについては傷一つ付けられませんでしたが、問題なのは鷹十里ちゃんの背中をどついたことです。あんな華奢な体に一体何してくれとんねんと怒りは頂点に達し、いても立ってもいられなくなって雷火くんと同等にピリピリせざるを得なかったです。だからなのか、芹生さんとか石和さんの優しさが神にしか見えなくなりました。その高貴なお姿の後ろに、文字通り後光が差していたようにさえ思える程、私はすっかり傾倒していたことを否定できません。芹生さんの薬の一件、石和さんの金平糖の一件、いずれにしても大抵の女性はイチコロ案件確定です。鷹十里ちゃん程の色恋とは距離を置いている女性でさえも頬を赤く染めるのだから、これは間違いない確かな情報です。芹生さん派、はたまた石和さん派か、世間に答えを募ってみたら意見が分かれそうです。
（20代・女性）

この漫画はただのラブストーリーだけではなく、登場人物の中に暗殺者がいるので、いつ事件に巻き込まれてしまうのか分からない緊張感が味わえるところも面白かったです。姫と従者という身分が全然違う関係だからこそ、なかなか恋愛が実を結ばないところもドキドキしました。メインキャラクターの二人は両思いなのに、それに気付かないで自分の片想いだと勘違いしているなど、恋愛のもどかしさもなかなかリアルに表現されていたと思います。主人公である雷火はかなりイケメンで、しかも暗殺の技術も長けているということで魅力的なキャラクターです。そんな強い彼が姫に対して恥ずかしがったり、好意を頑張って伝えようとするところにギャップ萌えを感じました。暗殺家系の物語ですので、周りの人が死んでしまうなどかなりシリアスなシーンも多いです。だからこそ、恋愛以外の緊張感も楽しめてさらにこの漫画が面白く感じるんだと思います。雷火と姫は複雑な境遇に立たされていて普通の恋愛が出来ないからこそ、なんとか二人の恋が結ばれてほしいという気持ちになります。ようやく結ばれそうになったら任務が入ってきてしまったり、読者の心をじらすようなストーリー展開をつくるのが上手いなと思いました。
（20代・男性）