全巻無料で「お前は俺のモノだろ」原作漫画は読める？kindle・めちゃこみ・なろうが気になる方も！

いくら女子大生とは言えど、今どき滅多に見られないある意味希少価値の高そうな丸眼鏡をかけた野暮ったい日花里に痴漢行為を働こうなんて、なかなかけったいな好事家がいたもんだと逆の意味で感心してしまいます。人の好みは人の数だけあるとはよく言いますが、日花里に欲情する人は世界規模で探してみてもそうは見つからないという気がします。しかしながら、地味なその外見には些か不釣り合いにも思える豊満な胸がやけに印象に残って仕方がありません。まさか犯人、横から見て日花里の爆乳に目がくらんで犯行に及んだのではないか説がにわかに浮上きました。あくまで体だけ見れば顔がどんな状態だろうが、もっと言えば何を身にまとっていようが犯人にとってはさほど意味を持ちません。まさか、犯人側の気持ちを汲むことになるとは予想外もいいところです。個人的に、野暮ったい系女子が豊満な胸を携えているというのは大変狡いと常々思っているため、そのギャップが良いと宣う人がいることを否定するつもりは毛頭ないけれど、どこか合点がいかないと不満をくすぶらせるばかりです。丸眼鏡で台無しにしているものを扇情的な魅力としてカウントするのは、何故か気が引けてしまいました。
（20代・女性）

実際に痴漢されそうになっている女の子を見て、一も二もなく助けの手を差し伸べられる勇敢な人間はそう多くはないと思います。おそらくは、この個人的な見解に誤りはないでしょう。「あの子、痴漢されちゃってるな可哀想だな」と同情を示しながらも見て見ぬふりを決め込むのが愚かな我々日本人の性であり、いにしえより受け継がれた悲しき性は一朝一夕に変えられるものではありません。これは、もちろん私も含まれていることは自明の理です。やはり、海翔さんみたく臆することなく痴漢の犯人に立ち向かっていける人間には敬意を持って接したい所存です。そして、いつかは私自身もその立場の人間になれるよう精進したいものだと心に誓いました。私のみならず、多くの日本人がこのような心掛けをすれば、痴漢被害をきっかけに追い詰められた挙句の自殺が激減する可能性も否定できません。海翔さんを見て少なからず感銘を受けた人間がいるのであれば、私同様精進する心構えを持ってくれると幸いです。もっとも、痴漢なんて下劣な犯行を企てる輩を殲滅する方が先決かもしれませんが、そこをとやかく言っているとキリがない不毛な時間になりかねないので、ここでは意図的に触れないでおこうと思います。
（20代・女性）

よく「ハートを射抜かれた」という表現を目にしますが、比喩でも何でもなく物理的にその様子を絵として表してくるとは驚き以外の何ものでもございません。海翔さんに救ってもらった日花里からしてみれば、よっぽどの恩義を感じると同時に胸の中に熱く迸る想いが宿ったに違いないことは明らかです。私個人としては、窮地を救ってもらった経験なんて大それたエピソードを一つも持っていないため、誰かを「御伽噺に出てくる白馬に乗った王子様」と夢見る夢子ちゃん同然の考えが頭に浮かんできたこともなく、辺り一面のお花畑が脳内に組み込まれていそうな日花里の考えを一概に揶揄するのも憚られるものです。いやむしろ、漫画やアニメなどの創作上のものでしか出会えないそれと邂逅を果たしてみたいと憧憬の思いに駆られます。もっとも、痴漢に遭うのは真っ平御免です。それ以外の方法で「御伽噺に出てくる白馬に乗った王子様」なるものの存在にと、夢女子的な考えに囚われてしまうこの頃であります。正直申し上げますと、日花里でなくても海翔さんに惚れ込んでしまう人間の方が大多数を占めているとさえ考えても何ら不思議ではなく、恋に落ちるのは必然的事象であると共に自然の摂理同然だったと言っても差し支えません。
（20代・女性）

大学に入学したばかりの頃は、きっちきちの校則に縛られ続けていた3年間の高校生活から解き放たれて間もない時分であるため、多少は垢抜けていなくても別段気にとめる必要はありません。大学デビューに間に合わない女の子なんて日花里に限った話ではなく、割とそこら中にいるものだと思います。そんなこんなで、初めは日花里の垢抜けていないファッションに何か思うことはなかったのですが、読み始めて数分の間に大きく変化したのは言うまでもありません。社会人になってまでクソダサスタイルを貫いているなんて一体全体誰が想像できるのでしょうか。大学という、人生における一番の華々しい青春謳歌に相応しい貴重な時間を何に費やしてきたのか問い質してやりたくもなります。サークルだの読書だの、そこに時間を費やす傍らでオシャレに気を配ろうという考えに及ばないのが謎であり、海翔さんに好意を持っていたのなら尚更謎度はパワーアップします。ほんの少しでも可愛く着飾って好きな人の好意を勝ち得たいと考えるのが普遍的な考えであると信じて疑わずに今日まで生きてきた自分からしてみると、常識の全てを覆されたような驚きにほかなりません。さすがに理解しようにも難しいです。
（20代・女性）

年齢32にしてアプリ制作企業の代表取締役社長の肩書きを持つ男とは、それだけで不足したところがない完璧超人を思わせるところが海翔にはあります。おまけに痴漢から救ったという、これまた御立派なエピソードまであるのだから非の打ちどころが見当たりません。と、そんなふうに過大評価していたのは序盤も序盤。ページをめくるにつれて海翔の評価は下降していく一方です。まず、芸能人でもないのに週刊誌にすっぱ抜かれてスキャンダルがなんだの騒がせるなんて社長としての自覚の無さが起因しているとしか言いようがなく、早くも完璧超人のイメージは崩壊を始めたのです。次に、取り巻きのようにうじゃうじゃまとわりついて来る女一同に対してさも平然と嘘をついたこと。状況が状況であったとは言え、特に悪びれる様子もなく嘘をつける人間に好ましさを覚えることは万が一にでも有り得ません。しかもまあ最もらしい嘘であり、傍からしてみたら嘘が嘘だと気づくことさえ出来ません。その何でも器用にこなすところも鼻について仕方がなく、一度そう思い始めたらイメージが回復することはありません。そして、極めつけと言わんばかりの「お前は俺のモノだろ」発言。人間に向かって言う言葉ではないことは言うに及ばずです。
（20代・女性）

妙齢の女性の家にズケズケ上がり込んで、あまつさえベッドを当たり前のように陣取っているのは誰がどう考えても唾棄すべき行為の一つとして挙げられます。正直なところ、虫唾が走る思いがしました。交際関係にあるという事実はもちろんなく、かと言って恋人未満という焦れったくも甘酸っぱい最中にある訳でもないとなれば、完全にギルティです。有罪判決を受けたところで擁護する必要性は皆無と言っても過言ではないでしょう。いくら日花里さんのことを女性として意識していないにしろ、30歳を過ぎたいい歳したオッサンが薹が立っている訳でもない盛りの頃合である女性の家で一夜を明かすなんて許せるはずがありません。酔いを覚ますために一時的に介抱されるというのなら、まだ仕方ないと受け入れる余地は大いにあるものの、そういった描写は一切ないのがアウトです。ベッドに日花里さんを呼び寄せて自分は本能の赴くままに就寝する神経が甚だ理解出来ないと思うのは、何も頭が足らない私の問題ではないということを読み手側には重々理解してもらえるかと存じます。あの場において奇人と称されてしかるべきは紛れもなく海翔にほかなりません。これはもう厳然たる事実なのです。
（20代・女性）