全巻無料で「王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います」を読む方法を調査！

良くある愚かな王子の婚約破棄のお話です。どうして婚約破棄を大勢の前でババーン！とどうだまいったかー！状態で宣言するんですかね？と思うぐらい、婚約破棄ものはみんな同じ流れなんですが、この王子本当に人絵を見る目がなくて、笑っちゃう。自分を立ててくれなかったと言う理由で、婚約者にバカのふりをさせる。まぁ子供だったとしても、教育をしっかり受けていないお馬鹿さんな気がします。でもこの人がいづれ王様になったら、国は大変なことになるんじゃ無いかな？っていう不安が・・・。しかもあたらしい婚約者が、これまた欲深そうで。面白いです。でも、婚約破棄されたオリヴィア様は、実はとても頭が良いという、なんとも面白い展開で、婚約破棄された途端の知的な態度が、たまりませんね、ざまーみろ！って感じです。そして、待ってましたと言わんばかりに登場したサイラス殿下がまた策士の様で、裏で色々有りますね、コレ。王様と裏で何かやりとりがあったに違いない。アラン王子には、世継ぎに出来ないと思ったのではないでしょうか。それにしても、人前であれだけ人を罵れるのは、王族としての品格をとわれますね。だから、わざわざさせたんでしょうけども。続きがとても気になります。
（50代・女性）

タイトルの通り、冒頭から主人公は婚約者である王太子から婚約破棄を告げられます。傍らに新しい婚約者となる令嬢がついているところまでお約束です。主人公には本当の意味では落ち度はなく、タイトル通り王太子が望むバカなふりを演じていただけで、婚約破棄後はその能力を遺憾なく発揮。また王太子の弟にあたる王子から求婚されて・・・という報復もの。いわゆるザマァ系です。主人公が賢いので、婚約破棄からの求婚の裏事情についてあれこれ考えたりと、きちんと筋道立てて考えられている作品のように思います。原作がウェブ小説だからかもしれません。ヒロイン・元婚約者・ライバル令嬢などの関係が近い作品といえば「王妃になる予定でしたが、偽聖女の汚名を着せられたので逃亡したら、皇太子に溺愛されました。そちらもどうぞお幸せに。」が近いと思います。ただ、こちらのヒロインの方が元婚約者にもともと不満があったり、婚約破棄からその後についてもしっかり考えて主体的に行動しているので、婚約破棄ものとはちょっと違うかもしれませんが、「屋根裏部屋の侯爵夫人」などがお好きな方にお勧めしたいと思います。個人的には、「王妃になる予定でしたが～」よりも、こちらの作品の主人公の方が感情移入しやすく好感がもてました。
（30代・女性）

かれこれ10年かそこら「ワイ、いずれは第一王子と結婚するんやで」と、そのつもりで生きてきたお嬢様が捨てられるなんて前代未聞かつこれ以上ないほどの珍妙な事件にほかならず、憐れむと言うよりかは抱腹絶倒レベルに相当する滑稽さが際立っていたかと存じます。いやはや、当日になるまで知らされることなく水面下で事が進められているとはとんだ不意打ちとしか言いようがありません。「こんな朝早くからお呼びがかかるなんて第一王子からついにプロポーズされるのかしらキャッキャ」状態になったところで誰にも咎める筋合いはないでしょう。恥を忍んで申し上げると、てっきり脳内お花畑がつねの私はそのつもりでウキウキしていたことを認めざるを得ません。いやまさか、そんなすぐにタイトル回収するとは一ミリたりとて思いませんよ。良くも悪くもサプライズ同然であり、正直気が抜けてしまって唖然です。そして、高潔な方々がお考えになることの一切は丸っきり分かりゃしないと半ば思考放棄するに至り、思考停止した頭の中には猛然とした怒りが芽生えてきたわけです。あの状況で憤怒の形相を浮かべなかった主人公に感服せざるを得ません。拍手喝采で称えてやりたいと思います。
（20代・女性）

自らが望んでバカなフリをし続けていたのであれば、オリヴィアが婚約解消されても同情をかける必要もなかったのは言わずもがなですが、事実は全く異なっており、できることなら婚約解消に踏み切った忌々しいアラン・クレイモラン・ブリオールとかいう下劣な男の元へずんずん駆け寄って殴り飛ばして差し上げたい気分です。気丈に振る舞うオリヴィアに代わって自分が制裁を加えたくて仕方がありません。そもそも、アラン・クレイモラン・ブリオールがオリヴィアにバカでいることを命じたのだから、これまでその命に従順でい続けてくれたことに感謝の意を示すのが当然であるにもかかわらず、まるで恩を仇で返すような汚いやり口に憤りと憎悪を募らせるほかなく、それらの激情を持て余すだけになったのが酷く不愉快です。婚約解消を告げられその日まで本人の耳にそれらしき情報が全く入ってこないというのも妙な話であり、この件に関しても不愉快パロメーターが上限ギリギリになる要素になったのは言うまでもありません。そして、いよいよ上限値をぶち抜いたのは「憎むならバカな己を憎め」、この一言です。その言葉そっくりそのままお返ししてやりたい衝動を堪えるのに骨を折るのも致し方ありません。
（20代・女性）

何か込み入った事情があるのであれば、何たって相手様は貴族だし婚約解消に至るのも割と日常茶飯事かもしれんと理解を示してやることもできたはずです。しかしながら、そんな大義名分なるものはどこにもありません。遡ること11年かそこら、婚約者すなわちアラン・クレイモラン・ブリオールが自分が答えられなかった問にオリヴィアが答えたことに御立腹なされたのがバカなフリ云々に至った原因だったとは、富と名声を手に入れている貴族ともあろう人が誰よりも心が貧しかったオチは苦笑を禁じえません。苦笑どころか失笑ものです。諸悪の根源はアラン・クレイモラン・ブリオールにあり、婚約解消を告げられたオリヴィアには落ち度なんて存在していないため、その胸糞悪さは尋常ではなく、単刀直入に言わせてもらうと自分のこの手でアラン・クレイモラン・ブリオールを刺して亡き者にしてやりたいと願わずにはいられません。アラン・クレイモラン・ブリオールの目に余る態度を目にしながらも不満の声をあげたり手をあげずにいるオリヴィアの人の良さが胸に沁みます。外見と中身、このふたつがどちらも申し分ないと来たら、むしろアラン・クレイモラン・ブリオールなんてクズ男とは夫婦にならずに済んで良かったのかもしれません。
（20代・女性）

当の本人であるオリヴィアに対して何も情報が入っていないのは、この手の話には付き物と言ってもいいレベルで当たり前と化しているため、特段驚くことは無かったものの、まさかお父上のイザック・アトワールも何も知らされないまま呼び出されていたとは衝撃にほかなりません。かつてない衝撃をひしひし喰らいながら、その一方で「首をフリフリして知らないことを教えてくれるイザック・アトワールさんめっかわやんけ」とか何とか愚かにも考えていた自分が大変恥ずかしいものです。言い訳じみたことをつらつら言うようでかたじけないという気持ちはありますが、一応弁明させてもらいますと、あの常軌を逸した空間においてどうにか癒しとなるものはないかと本能的に察知した自分の脳みそが何とか見つけ出した癒しがイザック・アトワール、すなわちお父上だったという実に簡単なことに過ぎず、そこに下心とか不埒な感情の一切を抱いていなかったことは確かです。自分のような低俗な人間でも、そんなバカな感情に振り回されることは決してありません。もしかしなくても、これは状況を受け入れることを全力で拒否するための苦肉の策であったと言っても過言ではないかもしれません。
（20代・女性）