全巻無料で漫画「パーフェクトワールド」は読める？

このような漫画を読むのは初めてだったので、私の中では衝撃的でした。好きだった人が車椅子の生活をするようになっていたら、私は、どう思うのだろうか。恋愛をする気持ちを持つのだろうか。また、逆に私が車椅子の生活をするようになったら、人を愛したり愛されたりするのだろうかと、優しさや愛情について、とても考えさせられました。正直言うと読んでて辛く思うこともありました。でも、この漫画のおかげで、考えるきっかけを与えてもらえたので、私にとっては、恋愛漫画でありながらも人としての道徳を学べたような気がしています。障害があることによって、諦めようとしたり、急に障害者になったことにより、心の葛藤もあり、それでも懸命に生きる鮎川樹に、ものすごく心が動かされました。そして何より、すごいなぁと思うのが、川奈つぐみです。私が川奈つぐみの立場だったら、川奈つぐみのようになれるのだろうか。私も彼女のような女性になりたいなと思いましたし、私が鮎川樹の立場だったら、川奈つぐみのような人に出会いたいなと思いました。この漫画を読んでいて、これこそが本当の愛なのかなと感動しました。出来ることなら、もっと若いときに出会いたかったです。
（30代・女性）

障害を負った人と付き合う、という漫画を初めて読みました。まずは、こんな苦労があるんだと初めて知ったことが多く、無知だった自分に気づかされることの多い作品でした。リアリティーがありとても勉強にもなりました。また、ヒーロー役の鮎川先輩がとても魅力的で、主人公ゆぐみが惹かれる気持ちがよく伝わりました。相手のことを思い過ぎるがあまり、上手くいかないことが多くもどかしさや切なさを感じながら読みました。初めからすべてを受け入れられるのではなく、つぐみも鮎川先輩も少しずつ強くなり、乗り越えていく様が良かったです。つぐみのお父さんに反対されていたことも、大きな山場となりますが、決して偏見を持ったお父さんではなく、娘を思う気持ちが痛いほど伝わり、泣きながら読みました。私も子供がいますので、恋愛にかかわらず子供たちの思いを尊重したり信頼する気持ちを見習いたいなと思いました。漫画やドラマは、悪役がいることも多いですが、この作品は心からの悪役が一人もおらず、それぞれにバックグラウンドがあり、それぞれに共感でき、そういうところも面白かったです。ドラマ化、映画化もしているので、是非実写版も見てみたいと思いました。
（30代・女性）

松坂桃李さんが主演をしているテレビドラマを見て、この作品の存在を知ったのですが、本当に切ない場面がたくさんあるそんな作品でした。原作の方も非常に絵のタッチが可愛らしくて見ていてワクワクする作りになっているので非常におすすめの作品ですね。まず車椅子男性である鮎川樹なのですが事故によって半身不随の状態になってしまい一生歩けない体になってしまうという姿が本当に切ないです。この事実を知って樹が色々と半身不随によって生じられるデメリットなんかを話してくれるのでそこに注目してしまいましたね。まず一番衝撃を受けたのがなんといってもうんこを漏らしてしまうということです。普通の人間だったら便意が来たりしたら普通に感覚としてわかりますからトイレに行きますよね。でも樹の場合は半身が麻痺しているので、なんの感覚もないらしく便意が来てもわからないということが語られるので本当に度肝の抜かれました。普通に考えたら確かにその通りです。なので樹は時間を決めてトイレに行くようにしているというらしく本当に大変なんだなということを改めて実感させられました。やっぱりそういうことをシビアに漫画の中で表現してくれるというはとてもありがたいことでもあるので非常にいい作品です。
（30代・男性）

インテリアデザイン会社に勤めている川奈つぐみと車椅子男性鮎川樹の恋愛がテーマのこの物語なのですが、内容を見ていて昔見たあるテレビドラマのことを思い出してしまいました。それはビューティフルライフという作品でこちらの作品は男女が逆で男性と車椅子女性の恋愛を主軸に物語が進むのですが恋愛がこれほどまで苦しいと感じた数少ない作品なのですごく思い出してしまいました。話は漫画の方に戻りますが、やっぱり久しぶりに会った男性が車椅子になっていたら絶対に驚きますよね。川奈もその一人で昔好きだった相手が車椅子になっていたので読み手の気持ちを代弁してくれているかのように驚きのリアクションをしてくれるので非常に面白かったです。話が進んでいくと川奈と鮎川がいい感じになっていくのですが、やはり車椅子ということが色々とネックになっていく感じが描かれるので普通の恋愛漫画とはまた違った観点で楽しめると思います。デートの場所もバリアフリーのところしか入れなかったり、飲食店も車椅子はお断りだったりと本当に大変さが伝わってくるので見ていて非常に困惑しました。もう少し寛容になってくれてもいいのにという場面がたくさん出てくるのですごくもどかしいです。
（30代・男性）

この作品の中で一番注目した場面は川奈が電車のホームから線路に落ちてしまった場面です。鮎川が近くにいたのですが車椅子ということで何もできずに困惑している場面から目が離せません。誰か助けを呼ぼうと大声を出すのですが、なかなか助ける人がいなくて本当にドキドキするシーンでしたね。こういう時に鮎川は自分の無力さを肌で感じてしまうのでしょうね。もし自分が健康体だったら川奈の元に一目散に駆け寄って助けるという気持ちはあったのにそれができないわけですから本当に可哀想です。この出来事のせいで川奈と鮎川の距離がまたちょっと開いてしまうのでその辺の2人の関係性の部分に注目です。恋愛漫画というものはやはりトラブルが起きないと面白くないですから個人的にはある程度二人の距離ができてまた気持ちが燃え上がってくっ付くという展開に期待したいです。この作品を読んでいると川奈というヒロインの人間性がとても可愛いという事に気付かされます。車椅子男性だからといって変に気を使うわけでもなく、ちゃんとフラットに接してくれるので本当にいい子です。やはり普通の人間だったら気を遣って変な態度を取ってしまったりとかあると思うのですが川奈の場合はそれを自然とやってのけるので見習いたいと思います。
（30代・男性）

鮎川と川奈が付き合う事になり川奈が両親に交際していることを伝える展開があるのですが、そこがとても興味深いですね。車椅子の男性と付き合っていることを知った両親は案の定猛反対するのですが、川奈が鮎川の誠実で素晴らしいという人間性を話してわかってもらおうと努力する姿に感動できます。もし自分が川奈の両親の立場だったら、やはり娘に辛い思いはさせたくないわけで同じ対応をとってしまうと思います。ですが川奈の言い分も理解できるのでそのジレンマにどのような答えを出すのか本当に難しいですね。決して車椅子の男性を差別しているとかそういうことではなく、やっぱり責任という部分でストップをかけたくなる気持ちはある程度理解してほしいですね。そんな鮎川は本当に設計の仕事が大好きで日々仕事に邁進しているのでその辺の姿もとても好感が持てる部分です。半身不随ながらもみんなの迷惑にならないように常に気を払って行動しているので本当に格好いいです。あと鮎川には介護ヘルパーの長沢という人物がいるのですが、彼女の鮎川に対する献身的な介護には涙が出てきます。排泄の世話などありとあらゆることを引き受けて尽くしてくれるので本当に見ていて頭が下がります。
（30代・男性）