漫画「プリフェクトの箱庭」は最新刊まで全巻無料で読める？raw・pdf・zip・漫画バンクも調査！

読み始める前は、よくあるスパダリが下級生を守るだけのストーリーになっているのかなと思っていましたが、実際はもっと深いストーリー内容で作品として非常にクオリティーが高く大満足でした。過去のトラウマから暗闇と閉所が苦手な澪斗と周囲から神のようにまで扱われる非常に優秀な月人がメインキャラクターとなっていて、お互いの性格が正反対と言えるくらい全く違うキャラをしていてバランスが取れており、その個性の豊かさがよりストーリーを面白くしているように感じました。恐怖を覚えてしまうほど月人が澪斗に執着をしているのですが、ストーリーが進んでいくにつれてどんどんその理由が明らかになっていきました。どんどん話が展開していくにつれて、二人が早くお互いに気持ちを結び合って幸せになっていって欲しいと願うばかりでしたが、途中で巻き起こるさまざまなすれ違いや障害があったことでより仲も深まっていくように感じました。ストーリー全体的に言えば、テンポ感が絶妙で遅すぎず速すぎない展開スピードで、でも適当ではなく丁寧に描かれていた上に、それぞれのキャラクターの心情表現もうまくて、この作品は世界観にどっぷり浸って楽しみやすかったです。
（20代・女性）

美し過ぎる執着愛を描かせたら右に出る者はいない左藤さなゆき先生のこれぞ神髄とも言える作品。ミッションスクール、全寮制、スクールカースト、監督生、指導生、全てが甘美なものに聞こえるほど圧倒的な世界観。優しいだけの箱庭に住まわせたい、自分だけを想って欲しい、他には何も要らないと言い切れる執着愛。東院月人…彼の存在こそがこの世界を格上げし、引きずり込んでいく。そんな月人にあるきっかけで選ばれてしまった澪斗。誰もが憧れる立場になったが、月人は偶然出会った優しい先輩だったはずが、違和感を感じるようになり、皆が慕う何たるかが分かった時に、全てがストンと納得できてしまう。ただ澪斗は独自のカースト制度で嫌がらせを受けていたこともあり、異物と思う者も多く、この閉鎖的なミッションスクールで権力を持つ者と持たざる者がいる…敵意、嫉妬、大人も子どもも関係なく、権力を振りかざす。ただ澪斗はトラウマを抱えてはいるけれど、全員が敵ではなく、うじうじした暗い子では無いのが救い。ドロドロした人間関係で、ドラマティックでありながら、理不尽な展開が待ち受けています。この出会いによって、どう変わっていくことを是非、見届けて欲しい逸品です。
（40代・女性）

この作品に出てくる東院月人というキャラはとても変わった人物で指導生の澪斗に歪んだ愛情のようなものを注ぐのですが、それには幼少期の出来事が深く絡んでいる部分がとても興味深いです。月人は誰もが羨むような頭脳の持ち主で生まれて間もない時から知能がかなり発達していて、幼いながらに大人たちの会話が全て理解できていたというから驚きです。しかし、一方で家庭環境はかなり荒んでいて父親は外に女性を作って、母親のことを蔑ろにしていたので母親の精神が非常に不安定になっている姿に注目です。そもそも母親は父親を政略結婚でものにしたらしく、一度も自分に対して恋愛感情を向けられたことがなかったというのです。この事実を聞いてすごく切ない気持ちが湧き上がりましたね。月人が澪斗に執着するのも母親の切ない姿を幼少の頃から近くで見ていたという部分が大きいのかなと思いました。やはり好きな人に振り向いてもらえないというのは非常に悲しいですからね。こういう真実がわかると、ある程度の月人の行動は理解できるようになるのでそういう物語展開もとても面白い部分です。月人には本当の愛情というものを澪斗と接することによって根本から学んでいって欲しいですね。
（30代・男性）

この作品に出てくるお坊ちゃん学校では指導制度というものがあり、それは上級生が下級生をサシで指導できるという制度です。これによって物語が非常にドロドロとした展開が巻き起こっていくので非常に面白いですね。個人的にはボーイズラブ作品は大好きなので楽しんで読み進めることが出来たのですが、月人のミステリアスさがたまに怖くなる時があって少しだけ戸惑っています。澪斗も月人の性格に不信感を抱いて「指導生を降りたい」と言い出すのでその展開には驚きましたね。でもその言葉が又しても月人の気持ちを昂らせてどんどん澪斗を我が物にしようと指導していくので非常に興味深いですね。その後、月人の思いが爆発して澪斗のことを閉じ込めてしまう展開が巻き起こるのですが、それはちょっとやり過ぎなようにも感じましたね。そんなことをせずに普通に澪斗に自分の想いを吐露した方が、十分わかってくれるのではないかと自分なんかは思ってしまいましたね。この作品はいいキャラと悪いキャラが極端に分かれているような感じで、ある意味すごくわかりやすいです。その中でも、やっぱり久世というキャラが一番好きですかね。この作品の中で一番フラットに物事を捉えていて彼に感情移入しながら見ていくととても面白いです。
（30代・男性）

ある夜に澪斗が外を歩いていると礼拝堂の近くにとても美しい容姿の男性がいる姿が印象的でした。彼は東院月人という男性で学園の中でもかなりのお金持ちとして一目置かれている存在です。澪斗が何気なしに月人と親しくなり、月人の指導生という立場になる姿に注目です。この指導生になったことで学園中の噂の的になってしまうのでその展開がなんだかとてもワクワクします。他のクラスメイトたちは澪斗のことを見て「どうして庶民が月人に気に入られているのか」と方々で陰口に発展するので、なんだか澪斗が有名人にでもなったような風情である意味気持ちよかったです。月人のルックスは他の生徒たちと比べて群を抜いていて海外王室の血が少し入っていることもあり目の色も違うので非常に格好良く見えました。しかも、ルックスだけではなくて勉強も運動も全てパーフェクトにこなすというから驚きです。大体の場合どちらかは不得意な分野があったりしそうなものですが月人の場合全てが完璧なので俄然彼に対しての興味が湧いてきましたね。月人が澪斗のことを常に気にかけて優しく接している姿がすごく癒されます。やっぱりこの作品の中で澪斗と月人のカップリングが一番心ときめきますね。どちらもイケメンなので、かなりの目の保養にもなります。
（30代・男性）

あるお坊ちゃん学校に外部生として編入してきた佐倉澪斗がクラスメイトたちから壮絶ないじめを受ける展開から物語がスタートするのですが、この場面を見た時に人間の愚かさをひしひしと実感しましたね。人間というものは自分と異なるものを排除しようとする傾向にあり、その性質が如実に表現されていたかと思います。別に庶民がお坊ちゃん学校に通ってもいいじゃありませんか。この出来事のおかげで俄然、澪斗のことを応援したくなりました。この時にムカついたのは教師が普通に見て見ぬふりをしている姿です。ちゃんと目の前でいじめ行為が行われていたわけですから注意して欲しい気持ちでいっぱいでした。名門校の悪しき習慣というやつでしょうか。この学校は全寮制で四六時中生徒同士が顔を合わせて生活しているので自分がもしこの学校に編入したと考えたら息が詰まりそうですね。澪斗がたまたまある教室の扉を開けたら男同士のセックス現場を目撃してしまう展開が巻き起こるのでその場面にも注目です。一瞬澪斗が「一体これはどういう状況か」と固まってしまう姿がすごく面白いです。あとクラスのほとんどの生徒からいじめられている澪斗なのですが、久世というクラスメイトだけは味方になってくれるのでなんだか心強いです。
（30代・男性）

現実世界ではあり得ないような独自の規律や階級制度が存在する学校において繰り広げられるドラマティックなBLラブストーリーとなっていて非常に面白かったです。具体的には学園内に一部の優秀な先輩たちがお気に入りの後輩を指導生に選んで学業や生活、恋愛全般の指導をするという慣習があ流のです。メインキャラクターに関しては、月人という神格化された先輩が、ふとしたことから知り合った転入生である澪斗を初めての、そしてただ一人の指導性として指名するところから二人の出会いが始まっていきました。可愛らしく小柄である澪斗が実はとても強くて男らしい性格をしていて、誰からも認められて崇拝されているのに実は脆弱な性格をしているという月人の二人がとても対照的に描かれていました。そんな二人がお互いを想いあって、どんな困難にも立ち向かって幸せになっていく姿や様子には強く二人を応援したいという気持ちになりました。作画に関してはとても綺麗に描かれていて、この「学園もの」感が強まっていて世界観も確立されているなという印象を受けました。ヤンデレ系や人間関係のドロドロ系が詰まった恋愛作品に興味があるという人にとっては特に楽しむことのできるユニークな作品であったので、とてもおすすめしたいです。
（20代・女性）