漫画「玉の輿ご用意しました」は最新刊まで全巻無料で読める？なろう・ちるちる・アニメイトが気になる方も！

絵が良くて、アタリヤのかれもいい感じにイケメンに描かれているのがいいですね。それでいて話が凄く面白くて、アタリヤの彼が玉の輿に乗ろうというシンデレラストーリーなんですが、これがはなしがめちゃくちゃよくて、正直言うと、ハンカチのご準備はしないといけません。それくらいに結構感動する作品です。二人の関係性がすごくいいんです。始めは衝突することもあったりするんですが、触れ合えば触れ合う程に徐々に二人の距離が縮まっていく。青依くんがなんだろう。生きるのに一生懸命なのが凄くいいんですよね。15歳で孤独に生きていかなきゃいけない子だから、1万円とかにつられてしまうのもわかる。15歳で1万円稼ぐって凄く大変ですもんね。そんな彼が健気に頑張る姿はとてつもなく応援したくなります。恋人役になって、印南の元カレを見返す協力をする羽目になった青依。二人が成長していく姿とうれそれにつれて、印南が穏やかになっていく描写が凄くいいです。すごくいい話だからぜひよんでほしいです。キャラクターの設定がすごくいいから、彼らに惹かれてしまってはまってしまいます。ハラハラさせられる展開もあったりと凄く楽しませてくれる作品ですよ。
（30代・女性）

元より勘が鋭いなんてことはなかったけれど、ここまでことごとく外したこともまた前例がなくて困惑したのは言うまでもなかったです。如何にも毎晩美女を取っかえ引っ変えして酒を浴びるように飲んで豪遊でもしていそうとか、さぞかし家柄の良いボンボンで苦労のひとつもしていなそうとか、失礼にも程があることを勝手に期待していた自分の浅はかさが顕著になる結果に終わりました。しかしながら、誰が見てもわかる高級車、初対面の人に不躾な視線を向けてあまつさえ値踏みをしてくる始末、自分が勘違いしてしまうのもあながち悪いとは言えない状況であった説も捨て難いと思う気持ちを容易く葬ることは大変難しいものがあります。ファーストインプレッションほど大事なものはないと考えるのが世の常であり、それが後に大きな影響を生むと言ったところで非難される謂れは全くもって皆無にほかなりません。とは言いつつ、蓋を返してみたら男性が好き設定、これは良い意味での裏切りに相当するため、先の展開を想像して期待は風船のように膨らんではち切れんばかりになりました。なかなかに珍しいパターンとあり、手放しに称賛することをついつい忘れてしまうところで申し訳なく思う次第です。
（20代・女性）

細かいところを指摘するのは気が引けなくもないのですが、1度気になったことをいつまでも根に持ってしまう厄介な性分である故に、きちんと指摘しておこうと思います。それはズバリ苗字のことです。音の響きとしては、全国に一定数存在していても不思議ではありません。問題なのは漢字表記です。青依くんのことをしげしげと見た上で「及第点」と失礼極まりない評価を下したあの男、いなみさん。通常、いなみさんと聞けば脳内で変換されるのは「伊波」であり、ましてや「印南」が初めに思い浮かぶ人なんてよっぽど苗字に変なこだわりを持っていな限り有り得ません。他の作品とは毛色が違うことを殊更アピールしてきたつもりなのか、これに関して読者側は作者側の糸を汲むのは極めて難しいところであり、答えの分からない問いに生真面目に取り組んでも得られるものは何一つありゃしません。私個人としては、普段から見慣れている苗字にして欲しかった、これに尽きます。因みに、印南さんの横に従えている男に関しても同様のことが言えます。苗字で個性を示すのではなく、外見や内面で示す方が好ましいのは自明の理に過ぎす、有り体な言い方をすれば空回りしてしまった感は否めません。
（20代・女性）

青依くんの境遇の不憫さがダイレクトに胸を刺してくるため、まずその事実をしっかり受け止めてからでないと先に読み進めることが困難です。親の離婚と思いきや、よくよく目を凝らしてみたら離散、似て非なるものから目を背けたくなりました。大学生くらいであれば、1人でもどうにかやり繰りしていけるだけの能力が備わっていてもおかしくないですし、むしろ自ら進んで家を出て行く人がいるくらいなので心配することはちっともありません。しかしながら、青依くんは自ら進んで家を出て行ったわけではなく、ましてや大学生どころか15歳なのです。義務教育までしか受けず、あっという間に社会にポンと飛び出てきた青依くんが真っ当な生き方をする術を知らないのは、正直言って仕方ないと許してやりたくもなります。かと言って、命の保証はどこにもない当たり屋で生活費を稼ぐのはいただけません。一度に得られる報酬が良くても、当たりどころが悪ければ大怪我もしくは死にます。人間、そこまでして体を張る必要はどこにもなく、それだったら学歴を問われない別の職を探す方が賢明であるのは明白と言っても差し支えないと思っています。もっとも、当たり屋が功を奏するとは誰も予想できなかったから説教じみたことをベラベラ言えるのだと自覚しています。
（20代・女性）

ぶつかった相手によって貰える、否、騙し取れる額は随分と違ってくることは承知の上ではあるものの、1回で40万円も懐に入ってくることを思えば、危険と分かっていても当たり屋を続けざるを得ないのも納得かもしれません。例えば、コンビニでアルバイトした場合、1時間あたりがせいぜい1000円だと考え、であるならば8時間働いたって8000円、つまりは1万円にも満たない雀の涙程度の額しか貰えない計算になります。それを毎日続けていくだけの気力があれば話は別ですが、コツコツ努力を重ねていくだけの立派な気力がなかったり、そもそも青依くんみたいに身分を証明するものを何も持っていなかったりすれば、自ずと選択肢は限られてくると考えた方が自然であり、前途多難なルートを歩くしかない青依くんを心底可哀想だと同情の眼差しを向けるほかありません。健康保険証を持っていない云々のくだりから察せられるのは、怪我や病気をしても適切な治療を受けさせて貰えなかったということです。家庭環境が如何に荒んでいたことの証明が、そのくだりにて皮肉にもされてしまったことにより、一層可哀想に見えてきて大変心苦しい気持ちです。どうにか救われて欲しいと願わずにはいられません。
（20代・女性）

キャッチーなタイトルに加え何だか良さげな匂いがプンプンしてくるキャラの構図、たったこの2点で興味をそそられてジャンルの確認を怠った私のミスにより、とんでもない勘違いを引き起こすことになりました。中性的な顔立ち、男性とも女性ともつかないファッション、私はてっきり青依は男勝りな女性であると思っていたのです。可愛い顔した嬢ちゃんが当たり屋なんて危なっかしいことをするなんて、とかなんとか気を揉んでいました。当たり屋は男性がやるものだと決めつけていたけれど、場合によっては女性もやるのかと、新たな真実を受け入れようとさえしていたため、印南さんのゲイカミングアウトよりも青依がれっきとした成人男性だったのとの方が衝撃的事実にほかならず、しばし呆然として頁を捲る手が止まりました。そして、ようやく本作のジャンルがBLであることに遅まきながら気づきました。一般的に玉の輿は男女間によるものであるはずで、男性と男性の間に発生するものではありません。それ故に青依が男性である可能性をはなから捨てていたと考えるのが自然です。もしかすると、一概に私の確認不足だけが勘違いの要因とは言えなくなってきたのかもしれないという結論に至りました。
（20代・女性）