漫画「天堂家物語」は最新刊まで全巻無料で読める？

身寄りがない謎の少女が主人公なのですが、ある日、鳳城蘭が何か思い詰めて自殺してしまう場面に立ち会う展開が見どころの一つです。彼女を助けて話を聞くと天堂家というところへ嫁がなくてはならない事実を聞いて蘭の身代わりになる姿がとても印象的です。天堂家は見るからにお金持ちそうな感じで、少女が蘭の代わりだということに全く気が付かないのかと思いきや天堂雅人という人物が少女が偽物であるということをすぐに気がついてしまう展開がすごく面白かったです。でもこの雅人のキャラクター像がすごく面白くて、少女が人助けに生きがいを持っているという部分に感銘を受けて許してくれることになるのでその人間的な展開にすごくほっこりとしました。普通だったら絶対に許さないとか言って牢に繋がれてしまうかも知れないくらいの罪なのに雅人は変わり者で柔軟な精神の持ち主なので、先の展開が全く読めなくてよりこの作品の内容に没頭できました。やはり一人でも妙なキャラクターがいると途端に物語というものは面白みを増していくという事をこの作品で実感しているようにも感じられて非常に嬉しかったですね。あと、ちょっと昔の日本を舞台にしているという世界設定も興味深いところです。
（30代・男性）

雅人とらんの関係がこの作品では描かれていくのですが、すごくアンバランスな二人のやりとりが魅力的に見えました。人助けが好きな少女らんは元々嫁ぐはずだった蘭の身代わりとして天堂家にやってきたので実は全くの別人なのですが、天堂家の雅人に真実を話した事でこの二人の関係がどんどん親密さを増していくので見ていて、そのプロセスがとても楽しいですね。あとやっぱり作品に恋愛要素があった方が物語が輝きを増すような気がします。最初、雅人はすごく変わった人物のように見えていたのですが、らんに興味を持ち始めてからはすごく格好いい男性のようにも見えてくるので読み進めていくのが楽しくなってきます。この雅人にも色々な背景が存在していて悩みを抱えているので、そこもおもしろポイントの一つです。やはりキャラに少しばかりの闇があった方が魅力的に見えてくるという部分はあると思います。雅人は気になった人をモノにするためには手段を選ばない感じで、らんが暮らしていた山小屋を燃やしてしまったりするので本当に理解できません。ですが、らんに自分のことを見てほしいという気持ちの現れだったとわかるのである意味では許せますね。話の流れがサクサク進むのでそこも魅力的です。
（30代・男性）

これはおもしろいミステリー漫画です。大正時代っぽい世界観で少女が主人公の少女漫画です。ストーリーがしっかりしていて複雑なミステリーになっているので詠みごたえがあり、長編ですが先へ先へと読み進めたくなります。主人公の少女は孤児で、おじいさんに拾われて育てられ今は亡き「困っている人を助けなさい」というおじいさんの言葉を大事に生きています。なので川に身を投げた令嬢を助けその身代わりとして天堂家にかかわることになります。令息の雅人が軍服姿が似合いかっこいいです。健気で頑張り屋で明るい主人公を応援したくなります。主人公の命を捨ててもいいというような覚悟がすごいと思います。雅人と早くくっつかないかな、とそれも楽しみです。家のドロドロした事情が読んでいる内に段々明らかになってきます。旧家あるあるな感じに皆が互いを信じておらず複雑な事情がいっぱいです。大正時代っぽい時代なので洋装も和装も軍服も出てきていろいろなかっこいい雅人さまが楽しめてよいです。人を助けて死にたいという主人公ですが雅人とともに幸せになってほしいです。雅人の復讐が果たされるのか否か、最後まで目が離せません。複雑な家族でたくさんの人が出てきて秘密もいっぱいです。家系図を参照しながら楽しんでください。
（50代・女性）

死にたがりの少女が波乱万丈の天堂家に巻き込まれるのですが、出会うはずのない二人が危険な目に遭いながらも、互いに大事に思うところが嬉しくなってしまう作品です。全くお互いには伝わっていないのですけども。少女は天堂雅人様の花嫁・鳳城蘭に身代わりになるのですが、少女が予想外な才能を持っており、確かにこれまでの境遇を考えたら、一人でも生きていけるようにしていたのではないかと思うのですが、少女はそう思えず、願うのは人を人を助けて死にたいということ。正確には育ててくれた亡くなったじっちゃんのところにいきたいのです。雅人様は美男子という言葉がピッタリなのですが、他には効果があっても、少女に対すると役には立たなくて、責任を取らせようにもすぐ命を差し出しますので。書生の立花がフォローはするのですが、これまたほとんどうまくいかなくて、思う相手がそれぞれあるので、全員が空回りしているようにも見えます。雅人様の住む天堂家は胡散臭いレベルではなく、血生臭い家なのです。もう敵だらけと言うよりは、敵しかいない状況で、雅人様ある目的のためにここにいるのですが、その気持ちも刹那的で、本当に嫌になる家です。天堂家の者や殺し屋、物騒なことばかりですが、少女がいるとほのぼのとするところもありますので、ホッとできます。終わって欲しくは無いけど、一体どんな結末を迎えるのか気になる作品です。
（40代・女性）

とある令嬢が嫁ぎ先のお家争いに巻き込まれることを恐れて自殺未遂をしたところを発見、救出した主人公。令嬢の不幸を憂いて、身代わりの花嫁として婚家へ乗り込むも、偽物だとバレてしまうところから始まります。お相手の天堂雅人様はたいへんな美丈夫だけれど、冷徹で大変恐ろしい男性ですが、身の上を聞くと致し方ないかも、と思わざるを得ません。主人公も生い立ちから、孤児のため名前もなく、養父であった「じっちゃん」を失った後、孤独から死にたいと思っていても死ぬことができず、人の役に立って死にたいと願っています。この主人公の望みが飛び抜けて強いので、正直想像もつかないほど突飛な行動をとりがちで、目が離せません。ポリシーが一貫しているので、共感はできませんが、いっそ清々しく、応援したくもなります。紆余曲折あり、身代わりの婚約者として天堂家へ迎え入れられるわけですが、お相手の天堂雅人様も、良い様に主人公を使います。全く情がないわけでもないようで、死にそうにない主人公を危険な目に合わせつつも、守ったりもするわけです。2人の関係がだんだん主従から縮まっていく様はむず痒い様な心地です。最後は恋愛に落ち着いてくれたら、少女漫画好きとしては嬉しいところですが、今後どうなっていくか楽しみです。
（30代・女性）