全巻無料で漫画「ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される」は読める？

王の娘として生まれた主人公だが、自分より姉のほうが美しく王様やほかの貴族たちに同じ家族であり、姉妹であるのにもかかわらず大事にされていなかった。ある主人公の誕生日にパーティーが開催された。しかし、そうであったとしてもそのパーティーの主人公は姉であり、多くの貴族たちが姉に対して求婚をしにそのパーティーに現れる。そのことに対して不快な気分になった主人公はパーティーから抜け出して中庭へいくすると男性が一人いて使用人と間違えて話しかけてしまう。しかしその人は別の国の貴族であり使用人と間違えたことをわびたのちその場を去ろうとする。しかし、その男性は主人公を引き留め、「あなたともう少し話したい」、「とてもきれいな瞳だ」などと話しかける。そののち、姉はなくなってしまいその男性の婚約者として次女であった主人公が変わることとなったはじめはその男性は次女が来ることに怒りを表していたが、中庭で話した女性だと知ると態度を急変した。このような物語で、すこしディズニーの映画に似たような雰囲気を感じます。こちらは現代を風刺した作品だと考えていて、近年学力至上主義とともに、外見至上主義的な考え方も重視されるようになってきています。しかしこの漫画では外見がいい姉ではなく、心優しいが、外見が悪いためズタボロにされていた妹がその男性に愛される。このような点で外見至上主義に対しての反発を風刺した漫画なのではないかと感じました。
（10代・男性）

おそろしく自己肯定感の低いヒロインが幸せになるお話です。タイトル通り、姉の代わりに姉の婚約者と結婚することになったヒロイン。令嬢なのにずたぼろで自分に自信がなく、自虐的。そんなヒロインが愛のあふれる姉の婚約者やその使用人たちと出会い、少しずつ変わっていきます。人は愛されると見た目だけではなく中身も素敵になるのだなぁと感動しました。婚約者は金髪碧眼の王子様ではなく珍しく褐色の肌のオリエンタルなイケメンです。愛するヒロインをどうにかどろどろに甘やかそうとしますが、自己肯定感が低いうえに天然のヒロインにはなかなか通じない時もあり・・そんな二人が徐々に心を通わせていく様にはほっこりします。まるで「自分なんて愛される資格がない」と思っているようなヒロインですが、婚約者やその使用人たちが自分に対して与えてくれる好感や愛情を少しずつちゃんと受け入れることができるようになり、どんどん魅力的になる様は必見です。見ていてハラハラする場面もありますが、とても素敵なカップルなので、ついつい早く二人が幸せになってほしいなーと思わされます。使用人などのサブキャラも個性的ながらいい人たちでほっこりします。全体的に絵も綺麗で、オリエンタルなイケメンに愛されたい方におすすめの漫画です！
（30代・女性）

アナスタジアとマリーという姉妹の物語なのですが、このマリーに焦点が当てられているので、すごく共感してしまいました。まず姉のアナスタジアなのですが誰もが認めるほどの美しい容姿で親からも溺愛されているのですが、一方のマリーは背も高くて親からも「醜い」なんて暴言を吐かれたり恵まれない境遇なので本当に可哀想でした。この姿を見てなんだかマリーの方にすごく感情移入してしまいましたね。人間ですから差別してしまうという事はある程度理解できますが、その扱いがかなり如実に表現されているので本当に切ないです。でもちょっと境遇がシンデレラにも似ているのでマリーの方が俄然好きになりましたね。話が進むと、このマリーが姉の元婚約者キュロスに言い寄られてしまうので、この姿を見たときにすごく報われたような気持ちになりましたね。今まで酷い扱いを受けてきた代償だと思ったら尚のことこの展開が面白くなってきました。親は醜いと言っていましたがマリーの顔は見るからに美人の部類ですよ。姉のアナスタジアと比べるから単に醜く見えていただけなのではないでしょうか。キュロスがマリーのことを気に入って求婚するのですが、マリーの返答は「婚約できない」だったので、すごく驚きの展開で目が離せませんでした。
（30代・男性）

グラナド伯爵家にマリーを嫁がせようと考える父親の魂胆が興味深いです。マリーの姿を見たキュロスがあまりに見窄らしい姿にショックを受けてしまうのですが、その後、マリーが使用人たちの手によって煌びやかに着飾ったら途端にキュロスの態度が変わる姿がとても面白いです。結局は見た目が大事なのかと呆れてしまいましたね。マリーは今まで家では完全に使用人扱いで汚らしい格好をしていましたがポテンシャルはかなり高くて、それがキュロスの心を撃ち抜いた形だったのですごく爽快でした。婚約の儀が執り行われてマリーがキュロスと結ばれる姿は本当に感慨深いものがありましたね。今まで劣悪な環境で生きてきたので、にわかに今の境遇を受け入れられないマリーのメンタルがとても興味深いです。やっぱり人の性格というものは、その人が育った環境によって決まるということをマリーを見ているとひどく痛感しますね。キュロスと結婚して新しい生活が始まるのですが、今までの生活とは訳が違うので、なかなか慣れない姿が印象的ですね。マリーが新しく自分についてくれた使用人の子達と仲良くなりたいと思っている姿も面白い場面です。コミュ力があまり高くないのでマリーの人見知り具合に共感してしまいました。
（30代・男性）

美しい姉と比べられ、迫害されていた貴族令嬢が、死んでしまった姉の身代わりとして姉の婚約者の元へ嫁いでいくお話しです。よくある逆転制裁ものかと思いきや、お姉様はヒロインに優しく、死んでしまったことに同情を覚えます。行き違いがあり、当初の求婚相手が別人だった、つまりヒロイン本人を想定してたという婚家ですが、侍従頭にまで求婚相手の話が伝わっているところが、お相手による愛情深さを伺うことができて、好感が持てます。その一方で、ヒロインが求めていない贅沢や高貴なメイドをつけるなど、空回るところも、致し方ないとはいえ、心配してしまいます。ただ、ヒロインはずっと冷遇されて育ってきてしまっているので、可哀想なくらい卑屈で惨めな感じがしてしまい、どうかもうちょっと前向きになってくれないかと思ってしまいます。男爵家の出とはいえ、結婚して女主人になったらもう少ししっかりしないと大変なのでは、と思います。冷遇されていたヒロインが温かな愛情に包まれて、お相手と少しずつ距離を縮めていく、穏やかな恋愛模様をお求めの方は、こちらの作品がオススメです。少しお相手の態度が違いますが、「間違いで求婚された女は一年後離縁される」を読んだことがある人は、興味を持たれるかなと思います。
（30代・女性）

読み始め主人公のあまりの不遇に胸が痛みますが、それゆえその後のストーリーに説得力が増していきます。不遇で自己肯定感の低い主人公マリーがとても魅力的です。健気で賢くてなにより優しい心に泣かされます。そしてなにより可愛い。絵がきれい！！相手役のキュロス様も素敵すぎます。読者はみんな恋してしまいます。こんな風に愛されたい！愛しているから大好きだから何よりも相手を思いやる深い深い愛に切なさと涙が止まりません。自己肯定感が低く、でも誰かに愛されたい夢見たい願望の女子必見です。王道のすれ違い溺愛ストーリーと言ってしまえばそれまでですが、不思議とまったく飽きない良質な作品です。使用人の面々他サブのキャラクターも皆魅力的で細部まで作りこまれているので、物語に深みがあるのかもしれません。それぞれのキャラクター全員分スピンオフができるのではと思うほど魅力的で今後の展開も楽しみです。全員の「その後」が読みたくなります。読めば読むほど引き込まれていき止まらなくなります。勘違いからのすれ違いお互いを思いあう二人、そして衝撃展開ににハラハラドキドキしながら良い年して久しぶりに泣いてしまいました。私はこのお話が好きすぎてその後も中世ヨーロッパの世界観の溺愛ストーリーを読み漁るようになりました。
（30代・女性）